きっかけは専門学校での講義。6時間授業で休憩時間は10分で計5回。休憩中は、黒板を消す、次の講義内容の板書、そして受講生の質問対応。ただでさえ忙しいのに、タバコ吸いに行く時間を考えると、質問対応がおろそかになります。タバコを吸うために、早く質問を切り上げる、質問するなよというオーラまで出してしまう。これでは受講生に迷惑がかかると思い、禁煙を決意したのです。
「受講生のためにしっかりと質問対応したい」との目的があって、はじめてタバコを止めることができたのです。
「〇〇大学に入りたい」というのは目標です。一生懸命がんばって志望校に合格した受験生が、入学以降やる気を失い留年、最悪自主退学することもあります。「〇〇大学に合格する!」という目標が目的になっていたからです。目的を達成してしまったことによる虚無感。
この大学に入って何をやりたいか?「〇〇教授のもとで法律の勉強したい」「将来〇〇になりたいからここで〇〇を学びたい」という目的がないと、受かっただけで燃え尽きてしまいます。
「社会保険労務士の試験に受かりたい」というのは目標です。目標しかないと、勉強が遅れているのに飲みに誘われたら断れない、来年でいいかと受験を先延ばしてしまうのです。
いつも温かく成長見守ってくれていたおばあちゃん。他界してしまったけど、恩を返すために「高齢者の方々が安心して過ごせる社会にしたい」そのために「社会保険労務士の資格を取って年金問題に対するアドバイスをしたい」。これが目的です。
目的があれば、試験に受かるという目標に向かって勉強するか、遊びに行くか、飲みに行くか、今日は休むかなどの選択に迫られた時に、合格の近道である勉強を選ぶのです。
目的を実現させるため、目標を達成する。目標をひとつずつ達成させていくことが、ゴールへ進む道なのです。
今年の夢に向かって、まだ間に合います!改めて目標と目的を考え進んでいきましょう!
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