でも人間は違うらしい。脳科学の観点からみれば、人間の脳の作り自体が一夫一妻の作りではないので、不倫して当たり前なのだとか。ということは、もしかしたら、不倫しちゃったからって仕事を失う世の中になっていること自体がおかしなことなのかもしれない。つまりは不倫をしてしまうように、「脳」は作られているということなのだから。
江戸時代には妾とかいたし。つまり現在は「制度」に縛られているという事なのだ。この「脳の作り」があるからこそ、離婚も再婚もできるというメリットもあるわけで、もしも「脳」が一夫一妻の作りだったら離婚しないし、再婚もしない。いや、できない。それは悲劇だろう。
一般に男性が浮気をしやすいのも脳のドーパミンの感受性が女性と違うことで説明できるという。女性と男性で同じドーパミンが出ていても、女性の方が満足しやすいのでそれ以上のドーパミンを求めることが無いのだけれど、男性はもっともっとと欲しがるので、満足しているようでもいつでも違う女性を探してしまうというのだ。大体の男性諸氏であれば納得がいくと思う(笑)。やはり種の保存で、オスは沢山の種をばらまく宿命なのだろうな、と思った。
しかし、面白いのは男性でも2種類の脳の作りがあるという。ひとつは、「ばらまく系」そして、もうひとつは「育てる系」。ばらまく系は読んで字のごとく、ひたすらにあっちもこっちも目がいって落ち着かない。要は浮気性の男性の脳。そして、育てる系の男性は人の子育てにも協力するが、今度は僕の遺伝子を継いでね、という落ち着いた遺伝子をもっているという。
そういえば、昭和と平成でも、なんか違うし、少しこれは当てはまるかも。愛が冷めてしまっても浮気もしないで我慢し続けることが脳科学的にはふつうでないらしい。これこそ、社会通念という同調圧力に負けている姿だという。
男は常に種をばらまく先を探している。日本の一夫一婦制は自分たちの子供以外は作らないし、育てないということなのだから、当然少子化の一途をたどる。
というのは、データが裏付けしていて、日本で中絶する件数が1年になんと30万件!というのだ。その一方で産まれてくる子供たちは人口的に介入して子供が生まれた、その率は3割。つまり3人に1人は不妊治療したり、体外受精をしたりで自然に生まれる子供たちがドンドン減っているという現実がある。
この現実をしっかりと考えることも必要なタイミングなのかもしれないが、今は無理だろう。芸能人の不倫騒動でこれだけ盛り上がるのだから──(『施術家・吉田正幸の「ストレス・スルー術」』2023年6月17日号より一部抜粋、続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)
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