アタマの悪い人のひとつの特徴は、思考が独りよがりになりがちだということです。誰しも自分の考えは常に正しいと思ってしまうものですが、アタマの悪い人はその傾向が顕著なんです。それはつまり、
■ だって私は間違っていない!
と考えやすいということですよ。
だから自分の考えに否定的な意見をもらうと、ムカッと来るわけです。そうすると次にどうなるかというと、他者の意見をシャットアウトするようになるんです。そうやって独りよがりの方向に進むわけですね。
ここを矯正したいわけです。あなたの考えの多くは間違っていますよ、と多くの人に指摘してもらい、それを受け入れて、その上で新しい考えをまとめる、これをやることで、ドンドン賢くなるんです。
そもそも意見なんて、どちらが正しいのか分からないということもたくさんあるわけで、その時に、自分と異なる意見を取り込むことが多様性には重要なんですよ。
「なるほど、そういう考え方もあるのか」と言えるようになることで、インプットの窓口が広がるんです。頑なに自分の考えを押し通す人は成長しないんですよ。意見変更上等、臨機応変、朝令暮改的に意見を変えられる、しかし変えた理由を明確に説明できる、これが風の時代には評価されるんです。
そしてこの考えている段階というのは、単なる思考実験ですから、リアルな生活に何もインパクトを与えていないわけで、そこで意見変更をしたって実害なんてないんですよ。
頑なな人って、自分の考えを変えたら負け、変えたら口惜しいみたいな思考をするんですよね。これは真逆で、幅広い思考を取り入れて、それを材料にあれこれ考え、サクッと意見変更ができる人が成長する人であり、アタマが良い人なんですからね。
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