「岸田を呼べ」統一教会・韓鶴子総裁の言葉で露呈した自民党の骨絡み

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安倍元首相の銃撃事件がきっかけとなり、改めて世間の注目を集めることになった旧統一教会による献金被害。政府は現在、粛々と解散命令請求に向けた動きを進めていると伝えられますが、そんな中、教団の総裁が放ったという言葉が大きな話題を呼んでいます。今回、メルマガ『ジャーナリスト伊東 森の新しい社会をデザインするニュースレター(有料版)』著者の伊東さんが、韓鶴子総裁の「岸田首相を呼びつけろ」という発言と、韓氏の人となりを詳しく紹介。さらに旧統一教会がいまだ抱える「闇」の存在を明らかにしています。

プロフィール伊東 森いとうしん
ジャーナリスト。物書き歴11年。精神疾患歴23年。「新しい社会をデザインする」をテーマに情報発信。1984年1月28日生まれ。幼少期を福岡県三潴郡大木町で過ごす。小学校時代から、福岡県大川市に居住。高校時代から、福岡市へ転居。高校時代から、うつ病を発症。うつ病のなか、高校、予備校を経て東洋大学社会学部社会学科へ2006年に入学。2010年卒業。その後、病気療養をしつつ、様々なWEB記事を執筆。大学時代の専攻は、メディア学、スポーツ社会学。2021年より、ジャーナリストとして本格的に活動。

安倍晋三元首相銃撃事件から1年を前に「岸田首相を呼びつけろ」とまで言い放つ、旧統一教会総裁・韓鶴子とは何者か? 日本の植民地支配を先祖解怨とし、多額の献金を巻き上げる

安倍晋三元首相銃撃事件から1年が経過した。事件を機に再び注目された旧統一教会(世界平和統一家庭連合)の解散命令請求に向け、国が質問権の行使をする中で、また教団側から“とんでもない”動きが。

教団の韓鶴子総裁(80)が日本の幹部らおよそ1,200人を前に、「岸田総理や日本の政治家を韓国に呼びつけて、教育を受けさせなさい」と発言していたことが分かった。BS-TBSの報道番組「報道1930」が独自に入手した、韓鶴子氏のものとされる音声によると、韓氏は、

「日本は特に第二次世界大戦の戦犯国だということ。原罪の国なのよ。ならば賠償すべきでしょう、被害を与えた国に」(*1)

と発言。音声は、6月28日、教団が「聖地」と呼ぶ韓国の清平で日本の幹部らに語ったとされる。ほか、音声では、

韓鶴子氏のものとされる音声 「今の日本の政治家たちは統一教会に対して、何たる仕打ちなの。家庭連合を追い詰めているじゃない。政治家たち、岸田を、ここに呼びつけて、教育を受けさせなさい。分かってるわね」

 

信者 「はい」

 

韓鶴子氏のものとされる音声 「私を“独生女”(救世主)だと理解できない罪は許さないと言ったのに、その道に向かっている日本の政治はどうなると思う」

 

信者 「滅びます」

 

韓鶴子氏のものとされる音声 「滅びるしかないわよね」(*2)

などと、韓氏を「救世主」として認めない日本は滅びるしかないともする。

安倍元首相銃撃事件を機に再び“あぶり出された”旧統一教会の問題は、メディア上では、「宗教問題」として矮小化されてしまった。

ことの本質は、宗教問題というよりも政治問題だ。旧統一教会は、「国際勝共連合」という関連団体をソフトウェアに、自民党と結着、日本の“戦後体制”というハードウェアに深くしみ込む。しかしメディアは、その実情を深く見ようとはしない。

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