先日、ネットで面白い記事を発見したというのは、無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』の著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさん。他者が決してしないことをやることで、販売員として貴重な情報が手に入ると語ります。
なかなかやらないことの情報
先日とあるネット記事で、ニューバランスというスニーカーを解体している人の記事がありました。
僕も好きでよくしょっちゅう履いているニューバランスなのですが、この靴は非常に履きやすく脚も楽でとても重宝しています。
その要因となっているのが、独自の機能や構造です。
ファッション業界の人ならよくご存知かとは思いますが、ニューバランスのスニーカーには、「C-CAP」や「レブライト」、「ENCAP」「アブゾーブ」など、多くのソールシステムが存在し使用されています。
また、インソールの形も独特で足のアーチをサポートするような作りになっているなど、履き心地を追求した作りなのです。
つまりニューバランスを売る場合は、こうした機能性や構造についての説明をすることになります(もちろんデザインもですけど)。
しかし、これらの機能や名前は知っていても、実際に靴そのものを解体して中身がどうなっているか見たという人はそう多くはありません。
僕もそうですが、ディスプレイ用品として使われるような分解構造のもの以外は直接中身を見たことはないのです。
自分の靴をカッターやハサミでわざわざ解体するなんてことは、普通に考えればなかなかやらないことだと言えます。
ということは、そのなかなか人がやらないことは他の人も持っていない情報となり、販売をする上で大いに役立つ情報となるのです。
似たような話で、先日また別のシューズブランドのスタッフの方がこんなことを言っていました。
「この靴で100kmマラソンに出るんです」
ランニングシューズをもってして、「履きやすい」「足が疲れない」「タイムが出る」なんて言葉はいくらでも言いようがあります。
いざその靴を履いてランニングをして、「結構走れますよ」なんてことは履いたことのある人なら言えるでしょう。
でも、「100kmマラソン」となるとどうでしょうか。
その靴を履いて100kmマラソンに出場するなんてことは、他の人はなかなかやらないことだと思います(ですよね??)。
少なくとも僕の身の回りにはいない。
とすると、100kmマラソンに出る(出た)というそのスタッフの情報は、他ではまず聞けない貴重な情報になるのです。
そんな情報を持っている人の言葉は、それはもう説得力が違ってきます。
自社の商品を使って、普通ではなかなかやらないことをできたりはしないでしょうか?
そうした情報を持てていると、それがあなただけの貴重な情報になり、お客様への説得力が変わる言葉になるはずです。
今日の質問です。
・自社の商品に関して、普通ではなかなかやらない、経験できないようなことに関する情報を持つとしたら、どんな情報が得られますか?
image by: 2p2play/Shutterstock.com
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