インドネシア高速鉄道事件で日本は本当に「裏切られた」のか?

November 9, 2022 - Bandung, West Java, Indonesia: High Speed Train Jakarta-Bandung or Electric Multiple Units being tested for hot running in Bandung High Speed Railway Station, Tegalluar, Bandung.
 

編集後記「締めの都々逸」

「安物買いの 銭失いと 知っちゃいるけど 義理で買う」

以前、中国で、他社の商品を丸パクリしておいて、本物との比較広告を堂々と出しているのを見ました。全然悪いと思っていない。むしろ、売れ筋商品と同じ性能で、これだけ安い、と威張っている。

インドネシアの高速鉄道も、これと同じ発想です。日本が調査して立案した計画通りのプロジェクトを、より安く、より早く作るのだから、こちらと契約してくれ、と言ったのでしょう。

でも、基本的な技術力がないので、実現できない。プロジェクトをスタートする段階では、できると思っている。それも、日本ができるなら、中国もできるという裏付けのない自信が根拠。しかも、中国企業の社員も素人ばかりで、実際に工事をするのも、素人の農民工。現場の安全管理もできないので、必ず事故が起きます。

発注する側も、受注する側も、素人で、チェックも管理もできていない。日本はまずそこから教えなければなりませんね。(坂口昌章)

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