2.人材の育て方
ビッグモーターには、組織運営にも問題があります。松翁の言葉です。
部下を恐れさせる経営者は、愚かと言わざるをえない。恐怖政治では、部下が育つはずかない。
ビッグモーターでは、上司が部下に対し、恫喝や罵倒が頻繁に行われています。そして、幹部に部下の生殺与奪権を与えています。そのため、降格人事や転勤が頻繁です。ひどい会社ですね。
松翁は、こうも言っています。
上に立つ者が威圧とか権力で人を使うのは愚かである。安心感をもたせつつ、なお導いていくことができなければならない。
ビッグモーターの社員には、安心感などないでしょう。経営者や上司が愚かということです。
さらに、こう言っています。
お互いに思ったことをどんどん言えない組織は崩壊する。
ビッグモーターに、上にものが言える雰囲気はありません。崩壊が待っています。
そして、ビッグモーターには、人材を育てる気はあるでしょうか。松翁論語には、こうあります。
物をつくる前に人をつくる。いい人材からしか、いい物ができないからだ。
これをビッグモーターに当てはめてみると、いい人材でなければ、いいサービスが提供できないということです。不正を行う人間が、いい人材であるはずがありません
まず、人づくりから始めよということですね。
一方、松翁は人材について、こうも言っています。
いい人材ばかりを集めようとするのは虫がよすぎる。少々変な者がいても、大胆に構えて使う肚がないと、人など使えるものではない。
そうですよね。ビッグモーターでも、いい人材ばかりがいるわけではありません。要は、上司の姿勢次第ということです。