そもそも、なぜ「上場」していない?ビッグモーター経営陣の闇

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3.人間道

ビッグモーターでは、二代目経営者のことが話題になっています。ずいぶんと高圧的な人物のようです。松翁は、二代目について、こう言っています。

二代目の経営者はとくに謙虚であらなければならない。なぜなら創業のために凄絶な戦いをしてきた先輩諸氏を使わなければならないからだ。

ビッグモーターの二代目は、謙虚になることができるでしょうか。謙虚になるにはどうしたらいいでしょう。

素直な心があれば、おのずから謙虚な気持ちも生まれてくるし、人を許す心も生まれてくる。

なるほど。キーワードは「素直な心」ですね。とはいえ、「素直な心」になるのは、簡単ではありません。どうしたらいいでしょう。

素直な心になるためには、まず素直な心になろうと強く念ずること。そして、きょう一日、素直な心で過ごしたかどうか、反省することだ。

素直になろうとする努力と反省が必要ということですね。ビッグモーターの二代目に伝えてあげたいものです。

そして、ビッグモーターの記者会見を見ました。何ともひどい内容でしたね。松翁も言っています。

とるべき責任を、そ知らぬ顔で回避する人間ほど卑怯な人間はない。

本当にその通りです。最後に締めくくりの言葉を。

人間には人間道がある。人間道とは、人間をして真の人間たらしめ、万物をして万物たらしめる道である。

ビッグモーターの経営者は、今こそ人間道を身につけるいい機会かもしれません。

以上、「松翁論語」の言っていることと、ビッグモーターの経営とのズレを考えてみました。

■今日のツボ■

・経営の原点は、どうしたら人びとに喜んでもらえるかということにある
・経営には、人間とは何かという哲学が必要である
・素直な心があれば、謙虚な気持ちで経営ができる

image by: Sann von Mai / Shutterstock.com

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ワン・トゥー・ワンコンサルティング代表。スポーツ用品業界での経験と知識を生かし、業界に特化したコンサルティング活動を続ける。
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【著者】 梅本泰則 【発行周期】 週刊

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