なぜ私たちは動画サイトやTikTokにだらだらと時間を使ってしまうのか?

Metallic shopping cart trolley and Red Coin Purse on light gray background with copy space. Shopping symbol
 

さっそく本文のなかから、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。

1.イナーシャ(Inertia=慣性):人間には、面倒なことはやりたがらず「このままでいいや」としてしまうバイアスがある
2.損失回避(Loss Aversion):人間は、プラスの感情値(道で千円札を拾ったときの喜び)より、マイナスの感情値(千円札を落としたときの衝撃)のほうが大きい
3.現在志向バイアス(Present Bias):人間は「今この瞬間」に重点を置く

情報や選択肢が多すぎると、人は最適な意思決定ができないばかりか意思決定自体ができなくなる

アマゾンやディズニーなどの配信サービスも同じで、プログラムの第1話が終わると自動的に第2話が始まりますが、思い出してみればDVDの時代は自分で再生し、その都度「見続けるかどうか」を決定していました。その結果、今のようにだらだらと見続けてしまうことは少なかったのです

「選択アーキテクチャー」

環境を操作することで、人を自分が望む方向に動かす

人はどんなときにシステム1を使いがちか

・疲れているとき
・情報量・選択肢が多いとき
・時間がないとき
・モチベーションが低いとき
・情報が簡単で見慣れすぎているとき
・気力・意志の力(ウィルパワー)がないとき

メンタル・アカウンティング

人の心の中にはそれぞれのお金が何のために使われるべきか、無意識に仕分けがされ、その仕分けによって同額のお金でも価値が変わってきます

人は垂直のものを見ると、無意識のうちに「人の上に立つ」「出世する」「優位性」といった感覚を抱く

ゼロに近い数値(今日と1カ月後)の差は意識しやすいが、ゼロから遠い数値(1年後と2年後)の差は意識しづらい

「かかった時間が長いほ>ど価値がある(逆に短いと価値がない)」と思ってしまう認知のクセがある

「自分以外のもの(人・状況)にコントロールされている」と強く感じている人は、ボーダーや囲み枠など境界線があるパッケージを好む

ネットフリックス、アマゾン、ディズニー、TikTokがなぜわれわれにダラダラお金や時間を使わせることに成功しているのか、その理由が一発でわかる内容です。

ビジネス、マーケティング、営業のヒントに、ぜひ役立てたい内容です。

ぜひ、読んでみてください。

image by: Shutterstock.com

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Amazon.co.j立ち上げに参画した元バイヤー、元読売新聞コラムニスト、元B11「ベストセラーBookV」レギュラーコメンテーター、元ラジオNIKKEIレギュラー。現在は、ビジネス書評家、著者、講演家、コンサルタントとして活動中の土井英司が、旬のビジネス書の儲かる「読みどころ」をピンポイント紹介。毎日発行、開始から既に4000号を超える殿堂入りメルマガです。テーマ:「出版/自分ブランド/独立・起業」

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【著者】 土井英司 【発行周期】 日刊

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