さて、刑事犯罪の場合、「本人死亡で書類送検」ということは十分にあるんで、死後の罪の認定や死後の追求ということも会っておかしくはないと思います。そのように考えれば、このようなことをしてもおかしくはないのですが、しかし、今このように大きな話題にして記者会見を中継するほどの大きな話なのかということは、何か気になります。
人を殺したなどの「証拠の残る犯罪」は、死んでからも様々な事実が残りますが、このような「本人の主観による内容」である場合は、単純に「生き残った人の言ったもの勝ち」のような感じになります。
そもそも私が中学高校の時ですから40年前から話題になっていた状態であり、「そのことを知っていてジャニーズに入ったのか」ということも話題になります。
ある意味で「男性枕営業派遣事務所」的な扱いになっているのか、あるいは「ジャニー喜多川の男性大奥」になっているのか、その辺はわかりませんが、今の扱いに関してはなんとなく「虚しさ」を感じるのは私だけなのでしょうか。
もちろん「社会的」とか「人権」ということを振りかざすのはよくわかるのですが、罪を本人が自覚しないということに関して、どう考えるのかということは重要な視点の一つではないかという気がします。
第二に、ここが最も重要なところですが「今後のジャニーズ」ということを考えてみましょう。
東山紀之氏が社長を引き継ぐということで、年内でタレント業を引退するという事でした。
元タレントで芸能事務所をやっている人は少なくないので、このこと自体は別段問題はないと思いますし、タレント業をやっていた人のほうがその感覚もわかるし人脈もあるので、有利なところでしょう。
問題は、「ジャニーズ」という社名と、「補償という負債」を背負っての今後ということになります。
そもそもジャニー喜多川氏が亡くなった時に、多くの人が退所しています。この人々とジャニー氏の関係というのはどうだったのでしょうか。
何か怪しい関係があったのか、または御寵愛が途切れてしまって、口約束が反故にされたなどがあるのではないかというような、誰も何も言っていませんが、そのようなうがった見方をしてしまいます。
また、このようなことがあってからもなおジャニーズに残っている人々はどのような心境であり、今後どうするのかという事にもなります。
要するに、「ジャニーズ事務所」および「その退所者」に対して、「色眼鏡」で見てしまうことは間違いがないことなのではないでしょうか――(メルマガ『宇田川敬介の日本の裏側の見えない世界の話』2023年9月11日号より一部抜粋。続きはご登録の上、お楽しみください。初月無料です)
この記事の著者・宇田川敬介さんのメルマガ
image by: Shutterstock.com