ジャニーズ事務所の会見「テレ東以外、全キー局が生放送」で感じた“深い闇”

 

まず一つ目の話題に「本人死亡」という現実をどのようにとらえるのかということになります。

実際に、今回の問題は、様々な意味で異例づくめであり日本の言論空間のおかしさが露呈しているということになります。要するに、のちに話しますがマスコミは知っていながら全く報道しないでいましたし、BBCという外国の報道機関が報道しなければ動かないという状態でした。

真相究明のチームも、国連の人権委員会が結論を出した後に、ジャニー氏の罪を認める提言をするというような状況で、一部では「日本は外圧でしか動かない」というような話になってしまっています。

しかし、それ以上に、この言い方は誰もしませんが「権力者(利害関係者)に弱い体質」があるということになります。

私が中学や高校のころ、若い男性アイドルといえば、基本的にはジャニーズタレントしかないないというような状況であったかと思います。そのように考えれば、テレビなどはジャニーズ事務所が出なければ番組が成立しないというような状況になっていたような気がします。

そのうちに、バンド系の人々が出てきたり、お笑いがブームになったり、あるいはEXILE系列が出てくるということになりますが、これらの内容はまさに「脱ジャニーズ」の動きとして、我々は見ていた感じがあります。

女性アイドルが数多くの事務所があるにもかかわらず、男性に関してはほぼジャニーズ一択であったというのは、まさに、芸能界が男性社会であるということを示しているものであり、大臣や政治家の話ではなく、そちらの話も見てゆかなければならないということになります。

もちろん、男性の魅力ということになれば、「男性が好きな人でなければ魅力を発掘できない」ということになるので、「男性社会の芸能界で、男性タレント事務所」ということになれば、そこに権力が集中するということになってくるのではないかと思います。

そのような「利害関係」があるので、日本のマスコミはジャニーズ事務所のこれらの噂に関しては完全に目を閉ざしていたということになるのです。

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