子供はおろか大人までも。なぜガチャガチャ市場だけが急成長し続けているのか?

 

さっそく本文のなかから、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。

去る2023年6月8日、「東京おもちゃショー2023」の会場で、2022年度のカプセルトイの市場規模が一般社団法人日本玩具協会によって発表されました。その数字は過去最大の610億円。2021年度が450億円でしたので、前年比で35.6%ものアップとなりました

ガチャガチャと並んで近年人気の高いクレーンゲーム(UFOキャッチャー)の市場規模は2230億円(2021年、日本アミューズメント産業協会)

カラオケ業界の市場規模は、3年にわたるコロナ禍によって半減し、約580億円(2021・22、業界動向サーチ)

近年増えている「ガチャガチャの森」「ガシャポンのデパート」「ガシャココ」「ガチャステ」「#C-pla(シープラ)」「ドリームカプセル」「ガチャ処(どころ)」などのガチャガチャ専門店が推定で500店舗ぐらいあります。また、ガチャガチャの中身をつくっているメーカーは現在約40社まで増えています

ハピネットが2023年1月に発表した「カプセルトイの大人需要実態調査」によると、女性の場合は20代の51.9%、30代の50.3%が、大人になってからカプセルトイを購入していると答えています

この10年間は、著名キャラクターに頼らないガチャガチャオリジナルの「ノンキャラもの」、あるいはそもそもキャラクターに頼らない雑貨やミニチュアなどの比重が増えています

専門店の経営者などにヒアリングしたところ、都市部のショッピングモールやアミューズメント施設などからの出店要請は引き続き高水準であること、次のステップとして郊外のロードサイド店舗への進出の可能性など、まだまだ成長する余地は残されているようです

再生産は基本的になし。見かけて欲しくなったらその場でゲットしないと永遠に入手不可能

ユニークな商品を見つけたときの驚き、見事コンプリートしたり、めったに出ないレアアイテムをゲットしたりしたときの喜びをインスタグラムなどに投稿する

「レバーを回す」「何が出てくるかわからない」。この2つの要素が変わらないかぎり、ガチャガチャの未来は変わらない

累計1億8000万個売った「キンケシ」の大ヒット、「コップのフチ子」の誕生、カリモク家具とのコラボ、ガチャガチャ専門店の誕生、新規メーカーの参入…。

やはり、伸びている業界は動きがあって面白いですね。

成長著しいガチャガチャビジネスに参入・投資したい方、ガチャガチャ製品からアイデアをいただきたい方、ぜひ、読んでみてください。

ひさびさに元ゲーム業界の血が騒ぎました(笑)。

image by: Shutterstock.com

土井英司この著者の記事一覧

Amazon.co.j立ち上げに参画した元バイヤー、元読売新聞コラムニスト、元B11「ベストセラーBookV」レギュラーコメンテーター、元ラジオNIKKEIレギュラー。現在は、ビジネス書評家、著者、講演家、コンサルタントとして活動中の土井英司が、旬のビジネス書の儲かる「読みどころ」をピンポイント紹介。毎日発行、開始から既に4000号を超える殿堂入りメルマガです。テーマ:「出版/自分ブランド/独立・起業」

無料メルマガ好評配信中

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン 』

【著者】 土井英司 【発行周期】 日刊

print
いま読まれてます

  • 子供はおろか大人までも。なぜガチャガチャ市場だけが急成長し続けているのか?
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け