国内産業現場の深刻な人材不足と少子高齢化を考慮すれば、韓国は外国人労働者をめぐって日本と競争しなければならない立場だ。外国人労働者数人が辞めても工場が止まり、畑で作物を収穫できないのが現実だ。
田舎に運転手がいなくて路線バスが廃止される日本の状況が、数年後に韓国で起きてはならないという法律もない。不法滞在や健康保険の不当受給は防ぐ必要がある。しかし、一部逸脱(外国人労働者の犯罪など)のために外国人人材導入の敷居を高めなければならないという声は、現実からそっぽを向いたいい加減な主張だという指摘が出ている。
尹錫悦政府初期、移民庁設立論議が始まり、大統領が直接外国人材統合管理方案を講じるよう注文したが、外国人人材誘致のためのまともな議論は発動すらかからなかった。数か月ぶりに外国人人材流入制度を新たに整え拡大まで検討している日本と比べると、遅すぎるなどというものではない(話にならないくらい遅い)。「外国人に選ばれる国になる」という日本に遅れを取れば、韓国経済の未来はさらに暗鬱になる。(東亜日報ベース)
日本は本質を見抜き本質をつかみ取るアタマが世界のなかでも一番発達しているのではないかと常々思っている。普段はすべてのことにおいてのろのろと遅いというイメージを持たれているし、それは事実かとも思う。しかし一旦本質を見抜き、本質に感応した瞬間、その動きは光速となる。力を抜くところでは最大限力を抜き、ここぞというところで120%の力でことを運ぶ。まるでメッシのようだが、そういう面が日本にはある。誇らしい面である。
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