ジャニー喜多川の卑劣。敵視するジャーナリストへ長期にわたり「報復」の衝撃事実

Tokyo,,Japan,-,June,17,,2023:,Sign,On,The,Offices
 

先日掲載の「悪いのはジャニーズだけじゃない。名物芸能レポーターがTV界から干された真相」では、故梨元勝氏が表舞台から姿を消した真の理由を誌面で暴露した、ジャーナリストの上杉隆さん。今回上杉さんは自身のメルマガ『上杉隆の「ニッポンの問題点」』で、二十数年前に自らがジャニー喜多川氏の性加害を追い始めたきっかけを紹介するともに、その後現在に至るまで続く、大手メディアを巻き込んだジャニーズ事務所サイドからの徹底した報復行為を白日の下に晒しています。

【関連】悪いのはジャニーズだけじゃない。名物芸能レポーターがTV界から干された真相

【ジャニーズカルテル(2)】ジャニー喜多川氏本人に直接取材した唯一のジャーナリスト

村西とおる監督がジャニーズ問題で干されたようです。残念ながら、私は村西さんとはお会いしたことがなく、事実関係を確認していませんが、梨元勝さんからフォーリーブスの件に絡んで村西さんのことは聞いていたこともあり、きっとお話ししている通りなんだなと思います。

思えば、ジャニー喜多川氏本人に直接取材したのは、今日ではジャーナリストしては私、上杉隆だけになってしまったんではないでしょうか。だからこそ、これまでは黙していましたが、語らなくてはならない責務が生じたのだと思っています。

本題に入る前に、ジャニーズ取材の背景を解説したいと思います。この間、ノート、メルマガ、ホームページ、あるいはTwitter(X)やFacebookなどに幾たびか経緯をアップしています。ちなみに、Instagramだけはですね、こうしたジャーナリスティックなことは触れないようにしています。私の上杉のインスタをフォローしている方からは、なぜジャーナリスティックはポストがないんだと言われますが、もうそこは自分自身の人生の中で仕事は抜きに楽しみとしてのSNSとして使っているんでご海容いただきたいと思います。

さて、ジャニーズ事務所に取材し、報じたことで、私は20年以上にわたって同事務所のタレントとの共演NGを余儀なくされました。その報復がどれほど仕事に影響を与えたかというと、やられていない人には絶対にわからないほど徹底して行われました。ひとことでいえば、組織的な業務妨害と社会的な報復行為ですね。

きっかけは1999年の終わりでした。当時、週刊文春のみがジャニーズ問題を扱っていました。編集長の松井清人さん、デスクの木俣正剛さんを中心とした(途中で島田真さん)取材チームがニューヨークタイムズを訪ねてきてくれて、ジャニーズ問題についての報道を伝えてくれたんですね。

ちょうど、私自身も、週刊文春で政治関係の連載(不定期)を始めたばかりということもあって、信頼関係を結び始めた時期にあたりました。さっそく、東京支局長経由でニューヨーク本社に掛け合ってもらい、ジャニー喜多川さんの少年虐待の取材の是非についての判断を仰いでもらいました。

当時、ジャニーズ問題については、週刊文春のみが取り上げており、日本のメディアの中で孤立していました。唯一追随したのは東京スポーツ。しかし、メディアとしての信頼度からいえば圧倒的に低く、報道のひとつとしてカウントされていませんでした。もちろん、他のメディアやジャーナリストは、現在の状況からもわかるようにすべて完全に沈黙をしていた状況でした。

この記事の著者・上杉隆さんのメルマガ

初月無料で読む

print
いま読まれてます

  • ジャニー喜多川の卑劣。敵視するジャーナリストへ長期にわたり「報復」の衝撃事実
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け