仕事でもプライベートでも「言いたいことをうまく伝えられない」とお悩みの方は多いのかもしれません。今回のメルマガ『セクシー心理学! ★ 相手の心を7秒でつかむ心理術』の著者で現役精神科医のゆうきゆう先生は、昔話の「桃太郎」を例に、相手に伝える話し方を伝授しています。
絶対に伝わる!桃太郎に隠れた恐るべきコミュニケーション術
こんにちは、ゆうきゆうです。
元気でお過ごしでしょうか。
さて、仕事の会議や面談・デートなどで、ダラダラと話すも時間ばかり過ぎて、結局何も伝わらない。
このようなシチュエーションは、どんな人も経験したことがあるのではないでしょうか。
こんな時にどうしたらよいか、今回は「相手に伝わる話し方」についてお話しします。
外国人は桃太郎を説明できない!?
最重要なことは、とにかくまず「テーマを絞ること」です。
もちろんいざ話そうとすると、色々話したいことが出てくるしょう。
しかし、人間の理解力・記憶力は意外と限られているものです。
例えば桃太郎の童話があります。
日本では誰もが慣れ親しんでおり、
「まず桃が流れて来て、そこから赤ちゃんが生まれて、イヌ・サル・キジが仲間になって…」
というように、そのストーリーをある程度話せるはずです。
しかし外国人に、桃太郎の童話を伝えたとします。
「ストーリーをもう一回言ってみて」と言っても、正しく話せる人は少ないはずです。
たとえシンプルな話であっても、初めて聞いた人は、再現や記憶は難しいのです。
これは普段の話でも同じです。
例えば仕事で上司が部下に
「君は○○で○○だから遅刻しないように、そしてレポートのここなんだけど、○○だからもっと丁寧に…」
とグダグダ話されても、やはり覚えられないでしょう。
こんなときには伝えたいことを明確にするため「今回は君の遅刻の話をします」と1つのテーマに絞ります。