テスラと戦っても日本のトヨタに勝ち目なし。既存の自動車メーカーが太刀打ちできないワケ

 

ソフトウェアに関しては、経営陣がソフトウェアを全く理解できていないので(会社の歴史から考えて当然のことです)、今起こりつつつある「Software 2.0」へのシフトが何を意味するのかを理解出来る経営者はいないし、自動運転機能もデンソーあたりに丸投げしてしまうのが目に見えています。

ちなみに、Teslaがまもなく発表する安価なEV(「モデル2」と呼ばれています)は、リーク情報によると、コスト削減のためにCybertruckのような塗装なしのフィニッシュになるそうです。既存の自動車メーカーは「色が選べない自動車なんて」と馬鹿にするでしょうが、私は「モデル2」が既存の自動車の販売に与える影響は、Model Yをさらに上回るものになる、と予想しています。トヨタのカローラ、プリウス、カムリですら、その影響は免れないでしょう。

さらにその後、Tesla車によるロボタクシーが実現した際には(規制や世論も関わるので、これが何年後になるかを予想するのは非常に困難です)、消費者が自家用車を持つ必要がなくなるので、自動車産業全体が破壊的なまでのダメージを受けると予想できます。

(『週刊 Life is beautiful』2023年10月17日号より一部抜粋、続きはご登録の上お楽しみ下さい。初月無料です)

この記事の著者・中島聡さんのメルマガ

初月無料で読む

image by:Robert Way/Shutterstock.com

中島聡この著者の記事一覧

マイクロソフト本社勤務後、ソフトウェアベンチャーUIEvolution Inc.を米国シアトルで起業。IT業界から日本の原発問題まで、感情論を排した冷静な筆致で綴られるメルマガは必読。

有料メルマガ好評配信中

  初月無料で読んでみる  

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 週刊 Life is beautiful 』

【著者】 中島聡 【月額】 初月無料!月額880円(税込) 【発行周期】 毎週 火曜日(年末年始を除く) 発行予定

print
いま読まれてます

  • テスラと戦っても日本のトヨタに勝ち目なし。既存の自動車メーカーが太刀打ちできないワケ
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け