ソフトウェアに関しては、経営陣がソフトウェアを全く理解できていないので(会社の歴史から考えて当然のことです)、今起こりつつつある「Software 2.0」へのシフトが何を意味するのかを理解出来る経営者はいないし、自動運転機能もデンソーあたりに丸投げしてしまうのが目に見えています。
ちなみに、Teslaがまもなく発表する安価なEV(「モデル2」と呼ばれています)は、リーク情報によると、コスト削減のためにCybertruckのような塗装なしのフィニッシュになるそうです。既存の自動車メーカーは「色が選べない自動車なんて」と馬鹿にするでしょうが、私は「モデル2」が既存の自動車の販売に与える影響は、Model Yをさらに上回るものになる、と予想しています。トヨタのカローラ、プリウス、カムリですら、その影響は免れないでしょう。
さらにその後、Tesla車によるロボタクシーが実現した際には(規制や世論も関わるので、これが何年後になるかを予想するのは非常に困難です)、消費者が自家用車を持つ必要がなくなるので、自動車産業全体が破壊的なまでのダメージを受けると予想できます。
(『週刊 Life is beautiful』2023年10月17日号より一部抜粋、続きはご登録の上お楽しみ下さい。初月無料です)
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