プーチン大統領の自信のワケは経済成長。若さの秘訣は「茶の湯」の意外

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欧米諸国が望むような展開にならないウクライナ情勢。それどころかロシアのGDPの成長率は欧米をはるかに上回っているようです。そのためか、プーチン大統領は意気軒昂。バルダイ国際討論会で大演説をぶったようです。今回のメルマガ『浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』』では、著者で国際政治経済学者の浜田和幸さんが、71歳になっても元気一杯なプーチン大統領の自信の源泉として、有名な「柔道」のほかに日本ルーツの「茶の湯」があると解説。ウクライナ戦争の停戦の道筋を拓くことができるのは、今年100歳を迎えた裏千家の千玄室氏ではないかと“ぶっちゃけ”ています。

プーチン大統領の若さの秘訣は柔道と茶の湯の心?

ぶっちゃけ、71歳の誕生日を迎えたばかりですが、ロシアのプーチン大統領は元気一杯のようです。今年で20回目となったソチで開催されたバルダイ国際討論会では大演説をぶちました。

曰く「ロシアが中心となり、新たな世界を建設する」。

その自信のほどに参加者も世界のメディアも圧倒されたものです。日本をはじめ、欧米諸国では「ウクライナ戦争に足を引っ張られ、プーチンは青息吐息だ。ロシアの終わりの始まりが見える」といった論調が主流となっていますが、ロシアの経済はIMFの分析でも「欧米をはるかに上回るGDPの成長を見せている」とのこと。

アメリカを中心とするNATO諸国は、何かとロシアを敵視し、ウクライナでの代理戦争を通じてロシアの力を削ぎたいと願っていることは間違いありません。そのため、どうしても希望的観測から「ロシア崩壊論」に引っ張られる傾向が顕著です。

しかし、原油や天然ガスなどエネルギー資源の豊富なロシアは中国やインドなどに大量の輸出を重ね、経済を順調に回しています。アフリカなどグローバル・サウス諸国にも穀物や肥料などを大々的に輸出しているのです。

プーチン大統領とすれば、ハマスがイスラエルに大規模なドローン攻撃を仕掛け、大勢の死傷者が発生していることも、「アメリカの中東政策の失敗だ。ウクライナへの支援も同じ結果になるだろう」と一刀両断。

実は、プーチン大統領の自信の源泉にあるのは「柔道で鍛えた肉体」と「茶の湯で体得した平静心」と思われます。柔道に関しては、自身が黒帯の有段者であり、山下泰裕選手との交流も有名です。しかし、茶道についての思いはほとんど知られていません。

意外に思われるでしょうが、プーチン大統領は中国、ロシア、モンゴルを結ぶ「お茶の道構想」を推進しています。2023年末までには「お茶を通じた平和と安寧の世界」を目指すという意気込みです。

そうした構想を吹き込んだのは、裏千家元家元の千玄室大宗匠に他なりません。千利休が唱えた「和敬清寂」は、戦いのさ中にあっても、一服の茶の湯の心を大切にすることで、平和への道が開かれるという発想です。大正12年生まれで、今年100歳を迎えた千玄室氏の存在と教えはプーチン大統領の心を捉えて離しません。

「老いてますます盛んなり」。プーチン大統領は医者である娘からは現代医学に基づくアドバイスを受けていますが、最もほれ込んでいるのは、柔道と茶の湯の心なのです。

ぶっちゃけ、国連親善大使でもある千玄室氏と茶の湯の心を分かち合えば、ウクライナ戦争にも停戦の道筋が生まれるかも知れません。

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