ジャニーズ断罪も“大ブーメラン”が刺さったサントリー社長・新浪剛史氏の「呆れた人権感覚」

 

輝かしい華麗な経歴をたどってきた「新浪剛史」氏!

さて、新浪剛史氏とはどんな方なのでしょうか。

新浪剛史氏は、1959年1月神奈川県横浜市生まれの64歳です。

「週刊新潮」の10月12日号の報道によると、正式かどうかはともかく、周囲の評では、これまで4回結婚しているといわれているそうです。

週刊新潮の記事には「1回目の相手は三菱商事の同僚、2回目は大手航空会社のCA、3回目は巨大学校法人グループのご令嬢、4回目はローソン社長時代の秘書」とあります。

そして、3回目の相手の時には、その学校法人が経営する予備校校舎の1階に、通常の4倍くらいのコストをかけてローソンを出店したり、全国の他の校舎周辺にも出店しろ──などと、学校法人グループの令嬢への「カッコつけ」だったのでしょうか、ありえないような社長案件を号令していたそうです。

こういうのを世間の感覚では、「公私混同」というのです。

いずれにしろ、これだけ伴侶を取り換えるのが趣味のようだと、結婚にこだわるような社会制度には疑問を抱くようになるのも当然で、冒頭で紹介したような新浪氏の発言になるのも無理からぬところだったのでしょう。

新浪氏の経歴をざっと辿っておきましょう。

1974年に横浜翠嵐(すいらん)高校へ入学、卒業後に慶応義塾大学経済学部にすすみ、1980年にスタンフォード大学に留学、1981年慶応義塾大学卒業後に三菱商事(株)に入社します。

そして、1991年ハーバード大学経営大学院を修了(MBA取得)、1995年給食運営管理会社のソデックスコーポレーション(株)の代表取締役に就任、1999年には三菱商事外食事業チームのリーダー、2000年ローソンプロジェクト統括室長兼外食事業室長就任、2003年に三菱商事を退職し、(株)ローソン代表取締役兼CEOに就任します。

そしてローソン退任後の2014年にサントリーHD顧問に就いて、2カ月後にはサントリーHDの代表取締役に就任したのでした。

コンビニ代表から世界的酒造メーカー代表へと華麗な転身を遂げたのでした。

さらに、本年2023年4月には経済同友会代表幹事にも就任──となっています。

まさしくエリートコースを歩んできた人なのです。

そして、やたらと目立つ言動もお好きな方なのでしょう。

「45歳定年制」などと得意気にアピールしたのも、あたかも自分の経歴を振り返って、賞賛するような意識が底流に流れているからに他ならなかったのでしょう。

「45歳定年制」を提唱した際に、「中高年へのリストラ推進の言動だ」と批判されると、「定年制という言葉を使ったのがまずかった」などと、あとから言い訳し、真意が伝わらなかった──などと釈明しました。

しかし、45歳を定年にすれば、20代、30代の人たちが自分の人生を考えて勉強するようになる──ということが言いたかった……などだとしても、しょせんはリスキリングなどと言われても勉強に身が入らない中高年切り捨ての言動にしか響きません。

サラリーマンの立場から、早々と経営者になれた自分のことが誇らしかっただけでしょう。

しかし、こうした「得意の絶頂期」の時にこそ、人間は身を引き締めなければいけないのでしょう。

自らの処世においては誇るのではなく、謙虚に自省の人間──であらねばならなかったはずなのです。

実るほど頭を垂れる稲穂かな──の警句の実践だったでしょう。

図らずも「人権」「人権」と上から目線で、偉そうにジャニーズを断罪したことで、ここにきて、ブーメランのように新浪氏の人権感覚がほじくられてしまったからです。

この記事の著者・神樹兵輔さんのメルマガ

初月無料で読む

print
いま読まれてます

  • ジャニーズ断罪も“大ブーメラン”が刺さったサントリー社長・新浪剛史氏の「呆れた人権感覚」
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け