“増税●●メガネ”と言われたくないだけ。岸田文雄が「所得減税」をわざわざ実施するワケ

 

総理になれたことで目標を達成してしまった岸田氏

康平さん 「岸田さんがですね、10月16日だったと思いますけど、スーパーに視察に行ったんです」

 

淳さん 「行きましたね」

 

康平さん 「あれ、けっこうネットで批判されましたが、僕はあれを見た時に、一種の臭い演出だと思ったんですね。岸田さんがスーパーへ行って、物価が上がってるのを実感しましたと。これはいけないと、国民を救うべく消費減税をやりました、みたいな演出なのかと思ったら、翌日に提出された自民党案には減税が入ってなかったんですね。消費減税どころか、所得減税すら入ってなかった」

 

淳さん 「そうでした」

 

康平さん 「あのスーパーの視察、何だったの?って話ですよ。それでズッコケて、国民が『ふざけんな!』ってなった瞬間に『自民党案に減税が入ってなかったので私の指示で所得減税を入れさせました』って、また1個、演出が上乗せされたんかい!って感じですね」

 

淳さん 「うんうん。もう1個、減税のために演出を上乗せして、だから決して増税クソメガネではないんだってね」

 

康平さん 「しかも、この所得減税を定額方式、つまり事実上の給付金方式でやるってことは、いくら給付するのかという全体の経済規模が同時に出て来ないとおかしいんですけど、今回出てないんですよ。で、何で経済規模を言わないかというと、たぶん1回どこかのメディアにリークさせて、これくらいの規模の経済対策になりそうだとポーンと出して、また国民がSNSとかで『足んねえよバカ!』とか言い出したところで『私が増額しました』と言って、最初から決まってた金額をバーンと出す」

 

淳さん 「ああ~、二段構え!」

 

康平さん 「そう、二段構え、三段構えみたいな、僕から見ると、ぜんぶ演出がかってると言うか…」

 

淳さん 「ホント、誰のための政策なんですかね?」

 

康平さん 「そう考えると、岸田政権が見てるのって、国民ではないのかなって思うし、彼が総理として何をやりたいのかが見えて来ないんですよね」

 

淳さん 「見えないですよね。前の菅総理の時は、菅さんが良かったか悪かったかは別にして、総理としてこれがやりたいというのが見えてましたよね。実際にやったし。いろんな団体にメスを入れたり。正木さん、岸田さんて、どう見えてます?」

 

正木裕美さん 「岸田さんて、ご本人の政治思想とかじゃなくて、まず観測気球を揚げて、これが求められてるような気がするというだけで、そのつど政策を打ってるんだけど、そこに統一性がなくてつながってないから、いろんな面で回復して行かないし、支持率も上がらないし…」

 

淳さん 「でも、少子化対策はマジでしてほしいじゃないですか?そこで『異次元の少子化対策』って打ち出せば、こっちは期待するじゃないですか?」

 

裕美さん 「スローガン内閣ですからね」

 

淳さん 「人の話を聞いて、そこまではやってくれるけど…」

 

裕美さん 「スローガンは掲げてくれるけど、結局、踏み込んだ政策を打つでもなく、何も変わらない…」

 

淳さん 「森永さん、この総理が踏み込む時って、賛成の声も反対の声もあって、みんなが納得する第一歩ってないと思うんですよ」

 

康平さん 「そうですね。結局何をやっても賛成派も反対派も出て来るので、その時に『反対派がどれだけ騒ごうが俺はやるんだ!』っていうのが、一種の総理の信念だと思うんですよ。『俺が総理になったからには、こういう国にするんだ!』っていう信念がある人は反対派の圧力にも耐えて行けますけど、岸田さんの場合は、総理になれたことで、ある意味、もう目標を達成していて、あとはどれだけ長く総理でいられるかだけですからね」

 

淳さん 「どれだけ政権を維持できるか…」

 

康平さん 「そうすると、やっぱり反対の声って恐いんですよ。長く総理のイスにいられない気がしちゃうから」

 

淳さん 「なるほどね~」

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