例えば「わたしは学生時代にバイトを頑張りました」といった自己評価だけの内容では意味がなくて「私は学生時代にバイトした居酒屋で、自ら企画して~~な工夫を考えて、店長とメンバーに提案して実践し、お店の売上を3倍にしました。仕事において、自ら探求心を持って創意工夫を考えて組織を動かして実行を進めるのがとても好きなので、ベンチャー企業である御社でも自らキャッチアップして仕事を覚えて成果を出し、周囲を巻き込んだ業務改善を進めて事業発展と業績向上に貢献できる素地があると思います」といった内容を伝えて、企業から採用したいと思ってもらう必要があります。
応募する業界や職種・企業を絞っていくことも必要で、上述の例はベンチャー企業を例にしていますが、官僚主義的なメガバンクではむしろ嫌がられるでしょう。自分の素質や適性に合って力を発揮できるであろう業界・職種、自分が熱意を持って取り組みたいと思える企業を選ぶことが大事です。JTBとファーストリテイリングとTOYOTAを受けていますなんて学生がいたら、何も考えていないし熱意もないことが丸わかりですよね。
娘さんも塾講師をされている中で、生徒さんの成績を伸ばすために工夫したこととか、授業を分かりやすくするために工夫して成果を上げたこと、生徒さんや保護者様とのコミュニケーションで心がけて満足いただいていたこと、勉強していた中でも知的探求心を発揮していたことなどを深堀りしていくと、娘さんの素質や適性が見えてくると思います。
それを企業の採用ニーズ(どんな人を採用したいか)と紐づけて応募する業界・職種・会社を探して、本人の適性・資質とそれを裏付けるこれまでの経験を伝えていくと、よい就職先が見つかるのではないでしょうか。応援しています。
この記事の著者・永江一石さんのメルマガ
image by: Shutterstock.com