進む技術の弱体化と、潰される創造性の土台
自動車業界では、開発領域の多様化や技術の高度化が進み、幅広い技術分野が結集した開発が行われています。しかし一方で、技術者も技術を指導する人も不足しているとのこと。そもそもどこの業界も同じですが、指導する立場の技術者は通常業務と並行して後進を育成しなければならず、時間が足りないのです。
また、車の整備士を希望する若者も減少傾向です。特にディーラーの整備工場では、人材不足が顕著で、運営に支障をきたしている工場も出てきています。
最近、若者の間では「他の業種でも役に立つスキルを身に付けたいニーズ」が高まっていますが、スキルを身につけただけでは使いものにはなりません。「現場で学び、現場で悩み、現場で熱くなった経験」をしてこそ、スキルが磨かれ不足の事態にも対応できるようになり、「成長」という2文字を実感できます。
それはどんな仕事でも10年やってれば、プロになれるということでもある。長く一つの現場にいることが評価されない今、プロは育つとは到底思えません。
結局、さまざま技術がブラックボックス化し、信じられないようなミスが起き、予期せぬ事故に対応できず、「技術の弱体化」が進んでいく。それは同時に、創造性の土台を潰していくようなものではないでしょうか。
みなさまのご意見を教えてください。技術の現場に関わっている方は是非!
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