長すぎてもダメ?睡眠時間によって風邪のひきやすさは変わるのか

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睡眠時間が足りていないと風邪をひきやすくなる、そんな俗説を耳にしたことはありませんか? その説は本当に正しいのか、今回のもりさわメンタルクリニックの無料メルマガ『精神医学論文マガジン』では、睡眠時間と風邪に関する海外の学術論文を紹介しています。

睡眠時間・シフト勤務と感染症の関連

睡眠時間が少ないと免疫機能が低下して、風邪をひきやすいのではないかというイメージがあります。

今回は、睡眠時間やシフト勤務と風邪のひきやすさがどの程度関連しているかを調べた研究をご紹介します。

Associations between sleep duration, shift work, and infectious illness in the United States: Data from the National Health Interview Survey

睡眠時間・シフト勤務と感染症の関連

アメリカにおける研究で、全国規模の健康調査(2000,2015年)の結果を元としています。

昼間の勤務で、7~8時間眠る人を標準として、短時間睡眠(5時間以下)、長時間睡眠(9時間以上)、シフト勤務の人で、過去2週間での感冒(風邪)への罹患状況を調べています。

結果として、以下の内容が示されました。

  • 短時間睡眠の人は44%多く風邪にかかっていました。
  • 長時間睡眠の人は20%、シフト勤務の人も20%多く風邪にかかっていました。

要約:『短時間・長時間の睡眠、シフト勤務で風邪に罹りやすくなる可能性がある』

短時間だけではなく、長時間睡眠でも免疫機能を低下させるのか、それとも付随する別の要因があるのか分かりませんが、興味深い結果であると思われました。

image by: Shuttestock.com

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【著者】 もりさわメンタルクリニック 【発行周期】 日刊

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