安倍氏現職中には収容人数の5.2倍以上ものパー券を販売
たとえば、ある派閥が1,000人規模の政治資金パーティーを企画した場合、まずは1,000人を収容できる会場を押さえますよね。そして、分かりやすくするために所属議員を10人ということにしますが、議員1人にパー券100枚のノルマを課します。これで、10人の議員が全員ノルマを達成すればパー券は完売になり、集まった2,000万円から会場費や飲食費などの運営費用を支払っても、派閥は予定通りの利益を上げることができます。
そしてこの先は、各議員がどれほどノルマ以上のパー券を売ろうが、派閥には関係ありません。すでにノルマ分だけで派閥の利益は確定しているのですから、それ以上のパー券収入は全額を各議員にキックバックしても、派閥の利益はマイナスにはならないのです。たとえば、10人の議員が全員、ノルマの2倍の200枚を売ったとしたら、全員に100枚分の200万円が現金でキックバックされますが、派閥も議員も双方ともに丸儲けなのです。
しかし、ここで1つの問題が浮上するのです。1,000人しか収容できない会場に、1,000人分の飲み物と食べ物しか用意していないのに、そこにパー券を買った2,000人全員がやって来たらどうするのか?…という問題です。これに関しては、そもそもがパーティーなど出席する気のない各派閥や各議員のスポンサー企業などが「献金」の意味でパー券を買っていただけ、というド直球の正解が用意されていますが、そうであれば、これって詐欺じゃないですか?
だって、1,000人収容のパーティーで1,000枚のパー券が売れているのに、そこで「売り切れになりました」と言わずに、青天井でパー券を売り続けていたのですよ?これと同じことを人気歌手のコンサートでやったら、完全に主催者は詐欺で逮捕されるでしょう。さらに言えば、ほとんどの派閥のほとんどのパーティーが、どうせ収容人数の半数も来ないだろうと考えて、用意すべき飲み物や食べ物も収容人数の半分くらいに抑え、その分を浮かしていたのです。
その上、特に悪質な安倍派や二階派では、各議員が集めたパー券代をいったん派閥へ全額納めて、あとからノルマ超過分をそれぞれ受け取るという手順まで省略していたのです。これがどういうことかと言うと、各議員は自分のノルマ分だけを派閥に納めたら、あとはパー券をじゃんじゃん売りまくり、受け取った現金をそのまま自分のフトコロに入れていたのです。
これって、自分はその人気歌手のコンサートにまったく関わっていないのに、勝手にチケットを印刷して、勝手に売りまくってたような話じゃないですか。さらに言えば、「会場の収容人数を超えたパー券を売りまくる」という行為は、実体のない投資話で大勢からカネを集める投資詐欺と同じじゃないですか。何でこんな詐欺行為が許されるのでしょうか?真面目に働いて真面目に納税しているあたしたち一般市民には、1ミリも理解できない感覚です。
ちなみに、しんぶん赤旗の報道によると、安倍晋三首相が現職だった2018年には、ナナナナナント!安倍派は会場の収容人数の5.2倍以上ものパー券を売りまくっていたことが、派閥の記録から判明したのです!2,000人の会場で1万枚以上のパー券を売りさばき、西村康稔氏、松野博一氏、高木毅氏、世耕弘成氏、萩生田光一氏を始めとした所属議員たちが、濡れ手に粟でボロ儲けしていたのです。でも、これは政治資金収支報告書に記載されている分だけの話なのです。









