資産家が教える「投資の3か条」
実際のところ、私の本業である探偵としては、定期的な依頼を発注してくれる法人さんや紹介をしてくれる弁護士さんなどがありがたくもいるのだが、その中には資産家と呼ばれる人たちがいる。
彼らが口々にする中で投資をしていくのに絶対必要な3か条は以下のとおりだ。
その1:消費よりも先に投資せよ、投資より先に貯蓄せよ
つまりは資金がないならまず貯めろということだ。貯める余力がないなら働けということだろう。
その2:わからんことに手を出すな
株がわからないのに株に手を出せば失敗するだろう。当然だが、きちんと学んでから投資をしようということだ。
その3:ギャンブル、ギャンブル性の高いものは必ず破たんする
あまりに高配当であったりレバレッジをかけるような身の丈に合わないものはギャンブルと同じ、成功者1につき万の敗者がいるとよく話していた。
これらについて私は専門家でもないし、特に取材をしたわけでもないから、聞いた話なのだが、10年前に100円で買えたものが、今買おうとすると140円になっている。と資産家は缶ジュースを指さして、私に言った。
つまり、現金の価値が下がった、もしくは物価が上がった。どちらにせよ、今100円出してもこの缶ジュースは買えないのだ。
だから後生大事に現金を金利もつかないところに貯めこんでいても、いざ使おうというときは、貯め始めたころより価値が下がっているのではないか?と問われた。ということがある。
なんとなく反論もしたくなったが、確かにそうだなと私はその時感じたのだ。
だからというわけではないが、資産運用というのは始めた方がいい。
その場合は短期間で判断せず、中長期的な考えで運用する方がいいと私は教えてもらった。
ただ思うのは資産家という人たちには、特別な情報が入る。併せて、危険な詐欺情報も集まってくる。特別な情報は一般には出回らないから、そういう一握りの資産家に勝とうと思わなければいいのだ。そもそも資産自体が一般的な貯蓄の数百倍、数千倍なのだから。身の丈に合った資産運用を続けていけばいいのだ。
落とし穴しかない高額の投資セミナー
資産家の言葉から、投資のセミナーでも受けようかと考える人もいようが、せいぜい本を3冊ほど読み、シミュレーションができるゲームやアプリでやり方を知ればそれで十分だ。
何か特殊は投資をするなら別だが、そもそもそれは3か条から外れているだろう。
中には、1か月で数万円かかるようなセミナーもあるそうだが、たいていそうしたセミナーの主催者は眉唾モノでアヤシイのだ。
結果、そういうセミナーには詐欺金融商品を売りさばき、参加者をカモにしようとする詐欺師がいたりもするし、その主催者自身が詐欺の協力者の可能性もある。
金欲を満たすアヤシイ広告に引っ掛かった無知識の素人を、自らのテリトリーで詐欺師が騙すなどというのは造作もないことだろう。
そもそも、有名な投資家はだいたい出版社から本を出している。そういう人の話を聞きたければ、そういう人が運営しているビジネスとしてのサロンなりメルマガを読んでもいいだろう。
高額セミナーは落とし穴しかないのだ。
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