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年に数度は確認すべき老親の保険契約や資産運用

年末年始、帰省した人も多い事だろう。その際、保険契約や投資などの契約をチェックしただろうか。人を信じることが美学として騙され続けてきた高齢世代は、狡猾な企業体や詐欺師の格好の餌食となりやすい。最近では闇バイトのような犯罪組織に加担した素人が、タンス預金を狙って高齢者宅を襲ったりもする。

相談でも多いのだが、多重の保険契約をさせられていたり、銀行が窓口になって広げているなぜか元金が減り高額手数料の資産運用をさせられていたという高齢者が増えている。

「老いては子に従え」の通り、子として親の老後を守る意味でも、高齢な親がいる読者の方々には、年に数度はそうしたチェックをすることを強くお勧めする。

全く油断の隙も無い安心できない社会にドンドン向かっていく気配もあるが、守りを固めて損をする事はないだろう。

常人には理解できない犯罪者の思考

今でも詐欺師などは追うのが仕事なのですが、過去の詐欺師をみても、逃げ切りをする詐欺師は多いと思います。素人が、きっと詐欺師は刑務所に入るのが怖いだろうと勝手に想像して納得するのですが、情報源になっている元詐欺師に訊けばわかります。彼らは逮捕されたり起訴されるリスクを敢えて背負って、詐欺をやっているのです。当然、逮捕されるなどのリスクは徹底的に排除しようとするわけですが、金か逮捕かとなれば、彼らは迷わず、逮捕を選ぶわけです。

犯罪者の思考というのはそうでないものにはないということですね。

そういえば、いじめで自殺者を出した加害者が、学校の軽い指導を受けた後、手首を剃刀で切ったという事件が過去にありました。その後、我が子を責めていた加害者の親は、弁護士さんを雇い、学校に不適切指導だと攻め立てました。学校はそれで沈黙です。

被害者の親にも、我が子は悪くないと主張し、PTAを利用して、被害側を孤立方向へ向かわせました。ありとあらゆる嫌がらせを行い、裁判で負けても、それでもウチは悪くないと言い張るのみ。

でも、私は聞いたのです。その加害児童が、塾帰りに寄ったファーストフード店で、いじめ当時一緒に加害を加えていたとされる友人に、「計算通り」って言ったのを。

ゾッとしました。何か別の生き物がそこにいると感じました。

我々にできることは、被害リスクを極力減らすことだと思います。

いじめの場合は、今の仕組みではどうにもならないところはありますが、詐欺は未然に防げるし、最小限の被害に収めることもできるでしょう。

というわけで、皆様が今年も健やかに、安全に、過ごせますように。

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社会問題を探偵調査を活用して実態解明し、解決する活動を毎月報告。社会問題についての基本的知識やあまり公開されていないデータも公開する。2015まぐまぐ大賞受賞「ギリギリ探偵白書」を発行するT.I.U.総合探偵社代表の阿部泰尚が、いじめ、虐待、非行、違法ビジネス、詐欺、パワハラなどの隠蔽を暴き、実態をレポートする。また、実際に行った解決法やここだけの話をコッソリ公開。
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