「投資詐欺」を簡単に見抜く2つの方法
詐欺師や詐欺会社の多くは金融商品を取り扱うことができる許可を受けていないことが、ほとんどだ。金融庁のホームページで取扱業者は確認できるので、検索すればわかる。
ここに載っていなければ、もはやお金を預けるには値しないと考えてまず間違いない。
例えるのであれば、登録業者である銀行にお金を預けるのと、登録されていない隣に住んでいるおじさんにお金を預けるのと同じくらいの差だ。
もしかしたら、競馬で儲けた一時金で隣りのおじさんが高級焼き肉を奢ってくれるかもしれないが、まず元金は戻ってこないだろう。
中には、金融商品を取り扱うことができる会社を買収しているなどの会社もあろうが、その場合は会社名を検索すれば、かなりの数で被害を告発するサイトや書き込みを目にする事だろう。
まず簡単に素人が無料で調べるというならば、登録を確認していくだけで大方の見抜きにはなるはずだ。
実際、探偵が調査をするとなれば、実態を見る行動系調査から各評判などを確認する信用系調査を含め様々な情報収集を行うし、有料で情報を買うのは当然だろう。
これら手法をここに書いてもよいのだが、あまりに一般的ではないしやるには訓練が必要不可欠だ。尾行なんて簡単という素人をたくさん見てきたが、まず30分ともたないし、張り込みなんて2時間で飽きるだろう。さらに、調査が発覚するというリスクもある。
もう1つ見抜き方を付け加えるとすれば、月利で表記してきたらまず危険、月利2%以上はまずあり得ないのではないかということだ。業者であれば当然に従業員に給与を払うわけだが、それは投資によって得られた収益からだろう。そうして経費があって顧客への配当があるわけだから、高配当はリスクの方が多いのだ。
安全に資産を防御しようと考えるならば、まず手を出していい案件ではない。ギャンブルがしたいのであれば別であるが、その場合は元金がなくなる覚悟をしてからだ。
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