なぜ文筆家は大きな考え事をしたいとき「コピー用紙」にメモるのか?

 

■保存について

上記のような使い方が多いので、書き終えたコピー用紙の保存についてはそこまで神経を使っていません。iPhoneで適当に撮影して、ScrapboxやEvenoteに保存しておく、くらいの処理が大半で、そういう処理すらせずにゴミ箱に行くものもあります。

逆に、企画案や準備ではなく、「何かしらのアイデアを整理する」ために使い、さらに「おっ、結構うまく書けたじゃん」と思えるようなものは、クリアファイルに差し込んで机の横に置いておくこともあります。別段そうやって保存したものが、のちのち企画に役立つみたいなことは(ほとんど)ないのですが、たまに見返すと写真アルバムを振り返るような楽しさがあるから保存しているだけです。

保存に関しては、「レポートカバー」を使うのも便利です。

レポートカバー | ノートのノート

こうしてコピー用紙に書いたものは、無くなったからといって仕事に差し支えるものではありません。基本的には、「一時的」なものを書き留めるための道具として使っています。

■コピー用紙を持ち歩く

出先で作業をしているときに、上記のような検討や準備作業を行うこともたまにあります。そのたびに、コンビニにいってブランクでコピーする(10円でコピー用紙1枚手に入る計算)わけにもいきませんので、かばんの中にはコピー用紙がストックされています。

それも、クリアファイルに入れるのではなく、大きめのクリップを使って挟み込んでいます。

大きなクリップでコピー用紙を挟む | ノートのノート

一番下に補強した厚紙を挟み込んでいるので、かばんの中でよれよれになる心配はありません。最近は、これにさらに透明フィルムのカバーをつけようかと考えていますが(なにしろDIYが好きなのです)、今のところはクリップ+コピー用紙+厚紙の構成だけで使っています。

■さいごに

というわけで、コピー用紙はよく使う「ノート」の一つでもあります。ただし、テンポラリーな用途が大半です。長期的に保存したいものはできるだけ綴じノートに、そうでないものはコピー用紙+スマートフォンで撮影、くらいの使い分けというのが大きな方針と言えるでしょう。

ちなみに、ちぎり取れるタイプのメモはブレスト時には使いますが、普段のメモにはあまり使いません。そういうメモは──大量に買ってストックがある──小さい情報カードを使っています。

以上、倉下の「ペラな用紙」の使い方でした。

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1980年生まれ。関西在住。ブロガー&文筆業。コンビニアドバイザー。2010年8月『Evernote「超」仕事術』執筆。2011年2月『Evernote「超」知的生産術』執筆。2011年5月『Facebook×Twitterで実践するセルフブランディング』執筆。2011年9月『クラウド時代のハイブリッド手帳術』執筆。2012年3月『シゴタノ!手帳術』執筆。2012年6月『Evernoteとアナログノートによる ハイブリッド発想術』執筆。2013年3月『ソーシャル時代のハイブリッド読書術』執筆。2013年12月『KDPではじめる セルフパブリッシング』執筆。2014年4月『BizArts』執筆。2014年5月『アリスの物語』執筆。2016年2月『ズボラな僕がEvernoteで情報の片付け達人になった理由』執筆。

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