■経営者が重要視すべき利益
では、経営者も銀行と同様に、営業利益のみ重要視して経営を行っていけばいいのでしょうか。
経営者が目指すべきは、「会社の存続と発展」です。
そのためには、いくら本業を頑張ってキャッシュがきちんと回っていても、それだけではダメです。
今後の設備投資や営業外事項、特別損益事項も踏まえた上で、全体感を把握しないといけません。
そのためには実は、1年単位のフローである損益計算書というより、過去の累積である貸借対照表を重要視すべきで、更に言えば、貸借対照表の純資産の部(自己資本)が大事です。
ほとんどの中小企業の純資産の部は、ほぼ一定額の「資本金」と、過去の「税引後当期純利益」の累積である「繰越利益剰余金」で構成されます。
つまり、経営者が重要視すべき利益は、「税引後当期純利益」といえます。
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