トヨタ待遇の「日米格差」に見る日本のヤバさ
日本の春闘の場合は、基本給を5000円上げろだの1万円上げろだとのいうレベルで、時給で言えば1000円の人が「1050円にしろ!」と言っているような感じです。
でも、昨年の「ビッグスリー」の労組の一斉ストライキの要求は、初任給が「70%アップ」、基本給が「25%アップ」で、各メーカーはこれに合意したのです。
その結果、製造ラインで働く非正規労働者も、時給が日本円で5000円近くにまで跳ね上がったのです。
時給5000円なら、1日8時間の労働で4万円、月20日で80万円です。ビッグマックが1個1000円でも余裕で食べられます。
ま、フォードだGMだと言ってもピンと来ないと思いますし、日本の自動車メーカーと単純比較はできません。そこで、アメリカにも製造工場のあるトヨタ自動車の日米格差を見てみましょう。
日本のトヨタの期間従業員は、時給ではなく日給計算で、1年目の基本日給は1万100~1万900円、実働時間は7時間35分なので、時期換算すると、ザックリ1300~1400円ほどになります。
これでも、日本の最低賃金よりは遥かに高額ですが、同じトヨタでもアメリカの工場を見てみると、なんと時給34.80ドル!日本円で約5200円!ちょうど4倍なのです!
ま、トヨタの日本工場の期間従業員の場合は、前記の日給の他に、入社時のお祝い金や半年ごとの報奨金などがあり、無料の独身寮も用意されているので、単純に時給だけをアメリカ工場と比較することはできません。
しかし、いくら「その他」を積み上げたところで、4倍もの時給差を埋めることはできないと思います。
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