“デジタル疲れ”が背景か?米国のZ世代に「おバカ携帯」が大人気のワケ

 

さらにもう一つ、Dumb Phone人気の理由を補足すると、ノスタルジーです。日本でも、若者の間でかつてのアナログレコードやレンズ付きフィルム「写ルンです」が再人気になったり、昭和レトロブームのような現象が起きたりしますが、自分たちが知らない時代へのノスタルジーも背景にあるようです。

日本では、バルミューダが、デザインにこだわったスマホを発売したものの惨敗して赤字に陥り撤退しました。機能や価格が中途半端なスマホにしか見えなかったからでしょう。Dumb Phoneはあくまでもニッチ製品ではあるものの、Light Phone IIのような究極まで割り切ったシンプルなフィーチャーフォンを日本市場に投入したら果たしてどうなるでしょうか。日本仕向けの予定については不明ですが、高齢者中心のガラケー市場に若者を呼び込んで新しいポジションを築くことができるかには少し興味があります。

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辻野 晃一郎(つじの・こういちろう):福岡県生まれ新潟県育ち。84年に慶応義塾大学大学院工学研究科を修了しソニーに入社。88年にカリフォルニア工科大学大学院電気工学科を修了。VAIO、デジタルTV、ホームビデオ、パーソナルオーディオ等の事業責任者やカンパニープレジデントを歴任した後、2006年3月にソニーを退社。翌年、グーグルに入社し、グーグル日本法人代表取締役社長を務める。2010年4月にグーグルを退社しアレックス株式会社を創業。現在、同社代表取締役社長。また、2022年6月よりSMBC日興証券社外取締役。

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