さらにもう一つ、Dumb Phone人気の理由を補足すると、ノスタルジーです。日本でも、若者の間でかつてのアナログレコードやレンズ付きフィルム「写ルンです」が再人気になったり、昭和レトロブームのような現象が起きたりしますが、自分たちが知らない時代へのノスタルジーも背景にあるようです。
日本では、バルミューダが、デザインにこだわったスマホを発売したものの惨敗して赤字に陥り撤退しました。機能や価格が中途半端なスマホにしか見えなかったからでしょう。Dumb Phoneはあくまでもニッチ製品ではあるものの、Light Phone IIのような究極まで割り切ったシンプルなフィーチャーフォンを日本市場に投入したら果たしてどうなるでしょうか。日本仕向けの予定については不明ですが、高齢者中心のガラケー市場に若者を呼び込んで新しいポジションを築くことができるかには少し興味があります。
※本記事は有料メルマガ『『グーグル日本法人元社長 辻野晃一郎のアタマの中』~時代の本質を知る力を身につけよう~』2024年2月16日号の一部抜粋です。このつづきに興味をお持ちの方はこの機会にぜひご登録ください。
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