韓国で医師たちが大激怒。715人も「一斉に辞表提出」の異常事態

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医師団が「医学部増員」に反対している日本のお隣、韓国。これに更なる動きがありました。無料メルマガ『キムチパワー』の著者で韓国在住歴30年を超え教育関係の仕事に従事している日本人著者が、その異常事態について紹介しています。

韓国で専攻医715人辞職届の異常事態

23の病院で715人の専攻医が辞表を提出したことが分かった。まだ辞表受理はされていないが、業務開始命令以後にも復帰しない場合、政府は法的手続きを断行する方針だ。

上位100の病院に勤める専攻医の数は1万2461人で、辞職届を提出した715人は約5.74%に当たる。ただ、週末の間は病院などの事情で集計されず、19日に集計された辞職願いの数は大幅に増えるものとみられる。

趙圭弘(チョ・ギュホン)保健福祉部長官は18日午後、韓国政府ソウル庁舎で開かれた「医師集団行動に関する対国民談話」で「16日午後6時基準、専攻医数上位100の修練病院のうち、23の病院で715人が辞表を提出したと把握している」とし、「ただし、実際に辞表を受理したケースは今のところない」と明らかにした。

福祉部が把握した23の修練病院は、ソウル峨山(アサン)、ソウル聖母、亜洲(アジュ)大学、吉(キル)病院、江南セブランス、高麗(コリョ)大学、九老(クロ)、仁荷(インハ)大学、漢陽(ハンヤン)大学、聖彬(ソンビン)セント、円光大学、海雲台白(ヘウンデベク)、仁川聖母、国立中央医療院、汝矣島(ヨイド)聖母、富川(ブチョン)聖母、などである。

チョ長官は「専攻医が実際に集団行動に入る場合、政府は国民の健康と生命を守るために法に付与された義務により必要な措置を取るようにする」として勤務をしない場合、業務開始命令を下すだろう」と話した。

これに先立ち、大韓専攻医協議会(大専協)は16日午前、「ビッグ5病院の専攻医代表らと議論した結果、19日までに専攻医全員が辞表を提出し、20日午前6時以降、勤務を中断することを決めた」と明らかにしていた。

これに対し、専攻医らの辞表提出行列が始まると、福祉部は16日夕方、報道資料を通じて「この日の午後6時基準で10の病院で計235人が辞表を出したが、これを受理した病院はないことが確認された」とし「このうち実際に勤務をしなかった専攻医は計103人」と明らかにした。

これにより、福祉部は103人に業務開始命令を下し、その後復帰可否を確認した結果、計100人が復帰し、ソウル聖母・富川聖母・大田聖母病院で各1人ずつ、計3人は復帰が確認されず、3人が属する病院の修練担当部署が業務開始命令不履行確認書を受け取ったことがわかっている。

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