高いのに売れている商品の「秘密」は?成功事例からヒントを得られる一冊

 

さっそく、気になるところを赤ペンチェックしてみましょう。

コピーライティングの肝として「合わない言葉を組み合わせることで化学反応を起こす」というテクニックがあります。「リップ」と「モンスター」の組み合わせはまさにこれです。KATEの開発担当・宗田杏樹さんのインタビューによると、この「リップモンスター」という製品名は「とにかく落ちにくそう、なんだかスゴそうという最強感、貪欲な期待感を思わせる名前」として考えたといいます。そこから転じて「モンスターが住む世界って、こんな感じ」とストーリーを深めていき、個々のカラーの名前もその世界観からイメージしていったそうです(中略)たとえば「憧れの日光浴」というカラーは、「普段は夜に活動しているモンスターにとって太陽は縁遠いもの。でもだからこそ、日光浴に憧れていて……というストーリーをのせた、フレッシュなオレンジカラー」

男性たちの美意識に変化が起きている。今なら女性が下着に抱いている華やかでワクワクする感覚を、レースを使ったインターウェアで男性にも実感してもらえるのではないか--

熟度、色、形、糖度、大きさなどの基準を満たしたイチゴを厳選し、ダイヤモンドの原石を磨き上げる作業に例えて「ミガキイチゴ」と命名することにしました。さらにレギュラー、シルバー、ゴールド、プラチナと4段階のグレードに分けて販売したのです。「プラチナ」に選ばれるのは、約500粒のうち1粒程度

衣類においても「睡眠中に疲労回復」して「自分メンテナンスする」というコンセプトの商品が異例のヒットとなっています。その代表格が、ウェルネスD2Cブランド「TENTIAL(テンシャル)」から発売されている睡眠用のリカバリーウェア「BAKUNE(バクネ)」

一般的に広告というと企業が出稿するものですが、「応援広告」ではアイドルやタレントなどのファンが、自分たちでお金を出し合って出稿することが特徴

■5670(コロナゼロ)プロジェクト

応援消費で6300匹の真鯛が直接消費者に(中略)「5670プロジェクト」が素晴らしいのは、単に真鯛が売れたにとどまらない点。それは、さばき方教室を実施したことです

サウナ専用メガネが売れてます

一部、売れ行きに翳りが見えている商品もありますが、マーケティング思考を鍛えるためのヒントとして、読んでおくといいと思います。

最新のヒット商品をアップデートしておきたい人にもおすすめの一冊です。

ぜひ、読んでみてください。

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Amazon.co.j立ち上げに参画した元バイヤー、元読売新聞コラムニスト、元B11「ベストセラーBookV」レギュラーコメンテーター、元ラジオNIKKEIレギュラー。現在は、ビジネス書評家、著者、講演家、コンサルタントとして活動中の土井英司が、旬のビジネス書の儲かる「読みどころ」をピンポイント紹介。毎日発行、開始から既に4000号を超える殿堂入りメルマガです。テーマ:「出版/自分ブランド/独立・起業」

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【著者】 土井英司 【発行周期】 日刊

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