自民党のイメチェン大作戦「上川、高市、進次郎」選挙の顔すげ替えへ?当たりクジなし政治賭博 裏で糸引く黒幕魂胆

 

生き残りを模索する麻生太郎副総裁の“女性総理”推し活

岸田政権を支えてきた岸田派、麻生派、茂木派の三派連合は今や微妙な関係にある。

麻生氏は岸田首相に見切りをつけている。さりとて、これまでの方針通り、茂木氏をポスト岸田に担ぐかというと、そうもいかない。

なぜなら、裏金問題をきっかけに、国民が旧来の自民党体質に嫌気を示しており、茂木氏を総理にする動き自体が反発を招きかねないからだ。

そこで、麻生氏はキングメーカーとして生きながらえるため、別の方法を模索し始めたフシがある。

地元・福岡での講演のなかで、上川陽子外相のことを取り上げたのも布石の一つだ。

「そんなに美しい方とは言わない」と余計なひと言をつけたためメディアの批判を浴びたが、「新しいスターがそこそこ育ちつつある」と上川氏を評価した。

結果的にこれが上川氏の存在を広く世に知らしめるきっかけとなり、麻生氏の推す女性総理候補として急浮上した。オッサン政治で汚れた自民党の苦境を救うのは女性しかいないという判断もあるのだろう。

岸田首相と「二人で院政を敷こう」?

上川氏は岸田首相と同じ宏池会出身である。麻生氏がその名前をあげたのは、単なる思いつきではない。

「自分で潔く引き際を決めれば、後継者を選ぶことだってできる」(3月13日現代ビジネス)と岸田首相にアドバイスしたとも伝えられている。二人で院政を敷こう、ということか。

岸田首相としては、あくまで自らの手による衆院解散・総選挙が最優先事項である。しかし、それが叶わないと情勢判断すれば、麻生氏の助言に従い、総裁選の前に後継者を選んで自ら身を引くということも視野に入れているに違いない。

虫のいい思考法だが、鈍感力としぶとさこそが岸田首相の真骨頂だ。

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