現役精神科医が伝授。「うつ」になりやすくなってしまう“考え方”とは?

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全か無か。そんな思考はうつになりやすく、本当によろしくないと語るのはメルマガ『セクシー心理学! ★ 相手の心を7秒でつかむ心理術』の著者で現役精神科医のゆうきゆう先生。なぜ、その考え方がいけないのかについて詳しく語っています。

うつになる危険な思考「AON」とは!?~女医が教える心理学

こんにちは、ゆうきゆうです。

元気でお過ごしでしょうか?

さて、世の中にはいろいろな考え方があります。

良い考え方や悪い考え方、例えば「人を殺したら良いのか」と言ったら、これは悪いこととシンプルに判断することもできますし、誰かのために何かをしてあげることは良いことか悪いことかと言ったら、もちろん良いことだと考えると思います。

いろいろな考え方があって良いこと悪いことがあると思いますが、もちろんこの考えが100%正しいわけではありません。

本当に自分が殺されそうになったら守るために相手をやっつけるというのが良い時もありますし、どんな考えでも絶対的に良い時、悪い時があったりすると思います。

その中で何を立証したい、何をしたい、これは悪いという考え方こそが「AON」です。

これはAll Or Nothing(オール・オア・ナッシング)の略で、これは自分自身かなり悪いと考えています。

つい皆無意識に考えてしまうのですが、これは本当によろしくないことだということを是非意識していただきたいと考えます。

オール・オア・ナッシングはあまりに行きすぎてしまうと精神病的な判断になります。

例えば恋人がいたとして、その恋人にちょっと嫌なこと言われたら「この人もう大っ嫌いだ、やっつけてやる、殺してやる」と思ってしまう思考の人、そして逆に少しでも優しくされたら「むちゃくちゃ好きだ、もうこの人がいないとダメだ」と、両極端に揺れ動きます。

オール・オア・ナッシング、精神学用語では「全か無かの思考」というのですが、オール・オア・ナッシングのかなり極まった、少し病的な思考です。

これがあるとなかなか生きるのが辛いと感じてしまいます。

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