大谷翔平は“アメリカの罠”を克服するか?水原通訳の危険なテキストメッセージ…野球賭博の有無 最大焦点に

 

水原通訳が徹底追及される「情報漏洩」の有無

参加者は通常、対象試合のTV中継を見ながら、スマホのアプリで試合経過によって出てくる様々なチャンスに賭けを繰り返すことになります。

オンライン賭博が合法化されている州の場合は、MLBの中継映像の提供元が、オンラインカジノであることが多く、試合中も画面の隅に、こうした「賭けのチャンスと賭け率」が表示されます。

試合の勝敗に賭ける場合も非常に複雑です。例えばある日のヤンキース対メッツ戦の場合、過去の両者の対戦におけるホーム、ビジターでの勝敗だけでなく、先発ピッチャーのデータ、主要な打者のデータなど、多くの要素を検討したうえで、どのような計算式で賭け率が決められているかが公開されています。

実は、この賭け率というのは、相当程度まで公開されたデータに基づいて、計算式もデータサイエンスのセオリーに沿って公開されています。これに加えて、参加者が細かなデータを持っていると有利になる場合もあります。

例えば、審判の特性などが勝負を左右するので、システムは「その審判が主審をした場合のストライク判定率」などを公開しているのですが、仮に「その審判とその日の先発両投手の相性」を良く知っている人間がいれば、システムを上回るデータ力で、有利になるかもしれません。

とにかく、リアルタイムで刻々と賭けの対象も賭け率も変動する中で、ユーザーは、自分の賭け屋に預けたキャッシュの残高をアップダウンさせながら楽しむという仕掛けです。

多くの賭け屋は、新規ユーザーにはいきなり300ドル(4万5千円相当)などのボーナスを最初に与えて(ただし、このボーナスの即時引き出しは不可能)、「ギャンブルの沼」に引き込むようになっています。

そんな中で、仮に胴元が、試合の進行中のベンチから情報提供を得ていたとしたら、純粋にデータサインエンス上の胴元と参加者の「知恵比べ」であるはずの野球賭博において、胴元が不正に有利な操作をすることが可能になってしまいます。

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