新しい環境になることの多い4月が始まりましたが、コミュニケーションの難しさを感じる面もあるかもしれませんね。そんな時だからこそ、無料メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』の著者である土井英司さんが今回紹介するのは、NHKのキャスターを17年勤めている矢野香さんが手がけたコミュニケーションのコツをまとめた一冊です。
【心を掴む話し方】⇒『最初の15秒でスッと打ち解ける大人の話し方』
矢野香・著 日本経済新聞出版
こんにちは、土井英司です。
本日ご紹介する一冊は、NHKのキャスター歴17年、要人のスピーチコンサルタントをやりながら、長崎大学准教授も務める、矢野香さんによる注目の新刊です。
矢野香さんといえば、『その話し方では軽すぎます!』や『【NHK式+心理学】一分で一生の信頼を勝ち取る法』などの話し方本が有名ですが、本書は、どちらかというと人心掌握に重きを置いたコミュニケーション本。
2015年にプレジデント社から刊行された『「きちんとしている」と言われる「話し方」の教科書』を、文庫化にあたって大幅加筆・再構成・改題したもので、広くビジネスパーソンに役立つ内容になっています。
アナウンサーという職業は、有名人やタレント、政財界の大物、局内の人間関係に気を配らなければならない「気配り業」だと思っていますが、本書では、著者が経験から培った気配りのコツと人心掌握術が書かれています。
・食事は、相手と同じものを頼む
・飲み物の温度を合わせる
・着席したら、相手との間には何も置かない
・「秘訣は何ですか?」と直接聞かず、「秘訣があるのでしょうね」と質問
最近は、人付き合いでも自分のスタイルを貫くのが良いとされていますが、本気で相手の心を掴もうと思ったら、それだけではダメ。
いかに相手とペースを合わせるか、いかに相手の負担を減らすコミュニケーションをするか、本書で書かれていることを実践するだけで、特に大物には好かれると思います。