ビギナーズラックという言葉がありますが、これは販売員にも同じようなことが起こります。
技術も経験もない新人さんでも、なぜかお客様ウケが良く売れる。
それってなぜかというと、一生懸命だからなんですね。
目の前のお客様に対して、まだまだできることは少なくても一生懸命にやっていると、それがお客様には自然と伝わります。
「この子は頑張っているんだな」ということが伝わるわけです。
おもしろいもので、これが伝わるとお客様もなぜだか応援してあげたくなってしまいます。
中には「もっと玄人を」と求めるお客様もいるにはいますが、多くのお客様は応援してくれます。
それが結果的に、「まぁ技術は足りていないけれど、これだけやってくれたから買おうかな」という気持ちにさせていくのです。
こうした一生懸命さというのは、実は新人さんだけではなくいくつになっても忘れてはいけません。
2年目・3年目くらいになってくると、次第に慣れてきてこの一生懸命さも失われてきます。
すると、なんだかスレたような接客をし出し、やはりお客様にも伝わり売れなくなります。
接客は技術も大切ではありますが、それ以上に気持ちが大切です。
これを忘れてしまって、売り方にばかり囚われていると本当に売れなくなります。
だから最初のうちは特に、一生懸命やっていればそれで良いのです。
そうしてやっていれば自然と経験は増え、技術も身に付きます。
だから今は余計なことは考えずに、目の前のお客様に集中すること。
それこそが唯一売れる方法なのです。
上司もこれを忘れてはいけませんよ?
新人さんにアレコレ教えるのも良いですが、一生懸命さを失わせてしまうような教育や態度はどんどん売れなくさせていきます。
そんな教育ならむしろしない方がマシです。ゆめゆめお忘れなきよう。
今日の質問&トレーニングです。
1)”一生懸命に接客をする”ということはどういうことか、具体的に言葉にして書き出してみましょう。
2)書き出したことを体現するために、あなたは今日からどのようにしてお客様に接しますか?
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