「虚偽事項公表罪ヤバいわよ!」小池百合子が7月都知事選で「カイロ大卒」を明記できぬ訳。女帝に迫る覚悟のとき

 

私文書偽造に手を染めたか。小島氏の疑念は確信へ

そんなある日、小池氏のブレーンの一人でもある旧知のジャーナリスト、A氏に不安を打ち明けると、A氏は「小池さんと戦う気持ちがあるか」と念を押し、次のような告白をしたという。

カイロ大学声明は、文案を小池さんに頼まれ、私が書いたんです」「彼女は卒業していると思っていたから原案を書いたし、気軽に『エジプト大使館のHPに載せればいい』などと助言しました」

20年6月7日、A氏が文案をメールで送ると、翌8日の夜、小池氏から、大使館のフェイスブックに掲載する声明文の画像がメールで届き、それに続くメールには次のような記述があった。

明日の4時から 郷原と黒木亮が外国記者クラブで記者会見とのこと。その前に全部済ませます

弁護士の郷原信郎氏と作家の黒木亮氏による、小池氏の学歴詐称疑惑に関する記者会見が6月9日の午後4時から外国特派員協会で予定されていた。カイロ大学声明が駐日エジプト大使館のフェイスブックに掲載されたのはその2時間前の午後2時過ぎだった。

いくら東京都知事からの要請であっても、エジプトの大使館が、そのような文書を掲載するものなのだろうか。不可解な話だが、実際そうなっているのだから仕方がない。小池氏がその権力をバックにねじ込んだと考えるほかないだろう。

小島氏は「私とA氏が果たした役割を鑑みれば、カイロ大学が自発的に小池さんの疑惑を懸念して声明文を作成した、ましてやエジプト政府が関わったなどということは、ほぼあり得ません。大学を卒業していない小池さんは声明文を自ら作成し、疑惑を隠蔽しようとしたのです」と綴っている。

小池氏が初めて都知事選に出馬した際、小池氏を応援したかつての盟友、若狭勝弁護士は自身のネット動画番組で「カイロ大学側の承諾もなく勝手に作成したということになると、私文書偽造罪が成立する」と指摘している。

20年の都知事選での学歴詐称疑惑については時効の3年を過ぎているが、私文書偽造罪は時効5年なので、いまでも適用できるのだ。

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