「虚偽事項公表罪ヤバいわよ!」小池百合子が7月都知事選で「カイロ大卒」を明記できぬ訳。女帝に迫る覚悟のとき

 

7月都知事選「カイロ大学卒業」明記で何が起こるか

小島氏の告発文によると、小池都知事が2020年の再選後、自民党に急接近した背景には、カイロ大学の声明が掲載されたことを受けて都議会自民党が小池都知事追及の決議案から降り、都知事選の対抗馬を立てなかったことがある。

二階俊博自民党元幹事長に頼んで都議会自民党に圧力をかけてもらったらしく、「自民党の二階さんや都連には大きな借りができた」と小島氏は指摘する。

今回、小池氏が衆院補選への出馬を断念したのも、二階氏が裏金問題の責任をとって次期衆院選への立候補を断念したことが大きく響いている。

これで、小池氏が自民党に復帰し二階氏や萩生田光一氏の支援で総裁選に挑戦するという計略は遠のいた。都知事選が「女帝」の命運を握っているといってもいい。

はたしてこのまま「カイロ大学が卒業を証明している」の一点突破で窮地を脱することができるだろうか。客観的に見て、真正面から小島氏の告発文に反論できない小池都知事のほうの分が悪い。

都知事選に出馬するのなら、候補者の経歴欄に再び「カイロ大学卒業」と明記せざるを得なくなる。さもなくば、学歴詐称疑惑はさらに深まるからだ。

ただしウソとわかれば、公職選挙法の虚偽事項公表罪に問われるだろう。かつての側近に手の内を晒された今度ばかりは、さすがの「女帝」にも打つ手がなさそうだ。

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image by: 都民ファーストの会 Facebook

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