ペットロスからどう立ち直ればいいのか。心療内科医に勧められた「もっとも良い治療法」とは

 

永江さんからの回答

これはわたしに聞くのがぴったりなご質問ですね。結論から言いますと、まだ40代なら新しい犬を迎え入れるのは大正解だと思います。

「先代犬と比較したり思い出したりしてしまうと失礼なことかと逡巡してしまう」とありますが、心配無用ですよ。なぜなら先代犬と新しい犬は(同じゴールデンレトリバーを迎え入れると仮定して)姿形は似ていても全く別の個性を持つ犬だから。人間の子どもでも、姉妹で上の子と下の子を比較してどちらが可愛い、どちらが優れているなどと思わないのと同じです。先代犬を愛したように、新しい犬にもきっと心からの愛情を注げると思います。

先日YouTubeを公開しましたが、

九十九里のビーチドッグフェスにいって、Ruffwearさんにインタビューしてきました

わたしがよく行くサーフショップのゴールデンレトリバーJOYくんを、Ruffwear(ラフウェア)さん(わたしのクライアントであるアメリカのドッグハーネスメーカーの代理店)のアンバサダーに認定しました。

ゴールデンレトリバーは平均寿命が10歳前後と短命ですが、性格が穏やかで誰に対しても友好的なのでとても可愛く、一度飼ったらずっとゴールデンというご家庭も多いです。上記のサーフショップのJOYくんも3頭目のゴールデンレトリバーですが、迎え入れたのは3歳頃でした。

というのも、元々の飼い主さんが高齢で飼い続けるのが難しくなり、どうしても手放さざるを得なくなったため某サイトで引き取り手を募集していたそうです。非常に可愛がられていたので時々会いに行きたいという条件付きでしたが、迎え入れたところ毎日馴染みのお客さんや子ども達と近くの海岸を散歩してイキイキと暮らしているとのこと。

その彼もはっきり言っていましたが、先代犬と今の犬を比較することは皆無だそう。よく質問者さんと同じ心配をする人がいるのですが、人間でも自分の親が亡くなった時、同じような背格好のお年寄りを見て思い出し泣きなどしませんよね。飼ってみたら分かると言っていましたが、1匹ずつ別の子として大切に可愛がっているそうです。

わたしも愛犬を亡くした後1年くらいは猛烈な喪失感に襲われ心療内科を受診しましたが、

心療内科っていうヤツに行ってきた!!

その時に医師から言われたのは「最も良い治療法は次の犬を迎え入れること」でした。わたしは18年後にまた高齢犬を介護するのが難しく断念しましたが、質問者さんはまだ40代なら十分余裕はありますよね。

もしまたペットロスが辛いなら、多頭飼いするのも一つの手です。先日のビーチドッグフェスでも年齢の違う大型犬を3頭飼っていた方がいたので理由を聞くと「もし1頭が旅立っても他の犬が慰めてくれるから」とのことでした。確かに突然愛犬がいなくなって家の中がシーンとするよりは、寂しい中でも他の犬がいてくれた方が気持ちが安らぐだろうと納得しましたので参考にしてみてください。

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