少々心配な「わ」ナンバー車が爆増している現状
自動車メーカーによっては、女性のダミーを使用しているところも増えていますが、欧米では単に女性に変えるだけでは、負傷率を下げるのは難しいと指摘する専門家も少なくありません。
つまり、車のダメージと体の負傷の部位、負傷率の違いなども含めた研究を同時に行い、性差もふくめた複合的な安全対策が求められているのです。
昔に比べると車の安全対策は飛躍的に進んでいますし「初心者でも運転できる道路」も増えました。しかし一方で、カーシェアリングの普及などで「わ」ナンバーが爆増しているのが、少々心配です。
カーシェアリングの利用者は年々増加し、22年は車両台数は51,745台(前年比19.1%増)会員数は2,636,121人(同17.4%増)と、右肩あがりです。
「運転する機会が減る→咄嗟の判断が難しくなる→事故リスクが高まる」のは避けられませんし、何よりも車の単独事故はたったの3%です。9割が事故は車両相互で、内訳は追突が約41%、出会い頭が約28%と続いています。
私もバリバリの現役ドライバーですが、やはり若い頃に比べると運転途中で「考える」瞬間が増えてしまいました。若いころは考える前に体が動いていたのに、「あれ、こっちだっけ?」とか、頭と手、頭と足、の連携に数コンマ秒のズレが出るのです。
数分運転してるうちに「迷い」は消えるのですが、出だしがやばいです。私も気をつけますので、みなさんもくれぐれもお気をつけて。
連休をお楽しみください。
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