私はこのことをサラリーマンになれた初期の頃に知っていたので、サラリーマンになれて、生活が安定したらすぐに、
- スーツをオーダーメイドにし、
- 磨き甲斐のある革靴を買い、
- 36回のローンでロレックスの時計を買った
のです。
スーツは毎日会社に着ていくモノですから、これが自分の身体にピッタリ合っているというのは、自己肯定感が上がりますよね。それに合わせて、どこに履いて行っても恥ずかしくないレベルの革靴を(確か一足5万円くらいでした)、毎週末にピカピカに磨いて履いていましたし、そこにロレックスの時計をしたら、どこからどう見ても、
- バリバリに仕事ができるエリートサラリーマン
と思われる(と私は勝手に認識していました)わけです。
この認識が、実際のパフォーマンスにも影響を与えます。見た目がパリッとした仕事ができるサラリーマンになったんですから、これでビジネスで成果を出せなきゃカッコ悪いわけですよ。ですからこの見た目にふさわしい成果を出したいと考えるようになって、そこから長い自己投資の道が始まったわけです。
これ、自分はダサい人間で、出世なんてできるわけがないと考えるのもアリというか、私のバックグラウンド的にはそう考える方が自然なんですよね。それを無理矢理ねじ曲げたのが、こういう小道具だったんです。
ですからこういう目的を持って、ちょっと背伸びしたグッズを手に入れるというのは、戦略的にはアリなんですよ。そしてそうやって自己認識が書き換わると、不思議なことに周りの人の私を見る目も変わって来たんです。パリッとした格好をしていると、舐められることがなくなりましたし、少しでも成果が出ると、あいつは仕事ができるヤツだって勝手に勘違いをしてくれるようになったんです。
これは以前の自分を知っている私から見たら、本当に不思議なことで、私が心理学に興味を持つ切っ掛けにもなりましたね。
image by: Portal Satova / Shutterstock.com