けんすう、西野亮廣、箕輪厚介、ChatGPTに「否定される喜び」
途中で、「けんすうって、すげえ茶化す力が強いんだよね」っていう、ポッと出たアイデア、これ結構大事だなと思ったんで、そこもプラスしておくと、結局、人と人との関係の中で、否定するっていうことが相手を何か傷つけてしまうんじゃないかっていう時に、けんすうは、常に極端な事例を言うことによって、そっちじゃないんだよとかっていう風な、突っ込み返せるための余地を作るわけですね。
それによって、相手の体そのものにボールを投げつけるんじゃなくて、相手の考えがずれてる方向性に、あえて極端にボールを投げることによって、「おいおいおい、そっちのわけあるかーい」って言いながら、「あ、そっか、こっちの方向って、ちょっと何かバイアスがかかってたりとか、自分の中で囚われがあるんじゃないかな」みたいなことを気付かせてくれるんですよね。
茶化す力って、西野(亮廣)さんも強いし、だから、いつも西野さんとか、けんすうさんとか、箕輪(厚介)さんとかとチャットをしていると、そうやって、お互いに茶化し合いながら、「こっちじゃないんですよね、あっちじゃないんですよね」って言って、僕らが、まだ適当に思いついてるアイデアみたいなことを、言い合える関係ってすごく大事だし。
そうやって茶化す力だとか、否定される喜びみたいなことを得ることによって、お互い、ボールを相手に投げつけるドッジボールじゃなくて、相手とキャッチボールをしていく中で、ちょっと取りにくい球を、パシッて取って、ピュッと投げるみたいなことだったり、あえてスルーするみたいなことをやっていくことによって、会話っていうものが、キャッチボールとして、ボールの取り合いをしている中で、いつの間にか思考の輪郭が研ぎ澄まされていく。こういうような関係性が作れていくと、皆さんにとってもいいなって思うし。
まあ、人って、アイデアを否定することによって輪郭をクリアにしてしまうことを、何か自分を傷つけられているっていう風に思いがちだから、そこは、GPTによって、「自分のアイデアを、あえて反論するとしたらどういう反論になりますか?」とか、「この意見を5人の立場から否定してください」っていう風に、AIの中で否定される中で、思考のモヤモヤとかぼんやりっていうものをクリアにしていく。こういう経験を積んでいくことって、すごく大事だなと思った次第です。
そして何よりもこうやって、いいなって思っている人が、アイデアの電球がひらめいた時にメッセージをやり取りさせていただきながら、相手の解像度に僕も何かプラスしていく、みたいな関係性がとても好きで。こういうことを皆さんにシェアしながら、皆さんも、何かひらめいたり、それでいいんだって思っていただくことが、つながっていけばです。
というわけで、つながる未来を楽しみましょう。じゃあね。
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