いくら失敗しても、ちゃんと立ち直れる機会があるということが、サラリーマン最大の特権なんですよ。仕事に於ける失敗でサラリーマンが損害賠償するなんてことはないんです。どんなに最悪でも会社を辞めるだけですから。こんなに有利な立場ってなかなかないですよ。
もしこの失敗が、独立した後だったら、それは即会社が倒産することに繋がるかも知れませんし、そうなったら立ち直ることが出来ないかもしれません。だから将来独立したいと考えている人は、サラリーマンでいる間に、大きな失敗をしておく必要があるんです。その失敗から悔しさを感じて、そこで本気モードを立ち上げる。そうすることで、
今まで自分が如何にヌルく生きていたのか
を痛感すると、独立した後に大きな成功を手に入れることが出来るんです。
しかし同じサラリーマンでも40歳を超えて、未だに大きな失敗の経験がない人は、かなり厳しいことになっています。そもそもそういう人は、失敗を怖がってリスクを取らない方向で物事を考えてしまうんです。だからいつでも無難な方を選択してしまうわけで、その結果失敗することができないんです。ということは、本気モードを立ち上げたこともないということで、その状態で40歳になってしまったんですから、お先真っ暗な感じがしますよね。
JTC(日本の伝統的な大企業のことね)で、40歳ヒラ社員にはこのパターンの人が多いんです。もちろんこの人たちがこの先出世するという未来はほとんどありません。飼い殺しになるか、会社が傾いたらリストラされるんでしょう。
そうならないように、若い人たちには早く、大きな失敗をしてみて、そこで悔しさを感じて欲しいと思いますよ。もちろんこの体験はトラウマになりますからね。なんたって大きな恥を掻くわけですから、夜寝られないとか、ゴハンが喉を通らないとか、体重がひと月で10キロ落ちたとか、診療内科のお世話になったみたいなことになるかも知れません。
だからみなさん日和ってしまうわけで、だからこそ失敗を経験してそこから立ち上がるという経験をしたごく少数の人が出世するんですよ。
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