そんな中、名古屋大学がスーパーコンピューター富岳の超高解像度気象シミュレーションで、過去に東京湾で発生した晴天乱気流の再現に成功しました。世界初の快挙です。ジェット気流が強くなる冬季に、東京湾ではしばしば晴天乱気流が発生しますので、富岳が再現した乱気流と実際の観測データと比較し、検証したのです。
実際に晴天乱気流の発生する原理や仕組みがわかれば、乱気流が飛行機に及ぼす影響を詳しく調べることができます。航空会社に精度の高い乱気流予測を提供できれば備えることが可能です。
これまでも日本の気象モデルは世界のトップランナーとして、気象予測に君臨してきましたので、乱気流においても期待できそうです。とはいえ、どんなに備えても「人」の能力を最も簡単に超えるのが自然の威力です。
飛行機に乗ったら、安定高度でもシートベルトを必ず締めてください。トイレに行く時も、十分に気をつけてくださいね。
みなさんのご経験ありましたら、ぜひお聞かせください。お待ちしています。
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