さまざまなシーンで説かれる、目標を設定することのメリット。場合によっては確たる目標を持たずにいることが好まざる状況であるように語られることも少なくありません。はたしてそれは正しいと言えるのでしょうか。今回のメルマガ『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』では人気コンサルの永江さんが、「目標は必要なのか」という読者からの質問に納得の回答を提示しています。
※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:人生や仕事における「目標」は必要か
人生や仕事における「目標」は必要か
Question
永江さん、こんにちは。今回は目標についてお聞きします。
生きていくうえや仕事をするうえで、目標は必須でしょうか。私は「家族や友人と楽しく生きていきたい」「目の前の仕事に一生懸命に取り組みたい(成果がでればもちろんうれしい)」という思いで、日々生きています。
ただ、「明確な目標を持って生きるべき」「10年後のキャリアプランを考えるべき」みたいな論調も見受けられます。
明確な目標を持つのが苦手なのですが、目標を持つことは大事でしょうか?毎年、会社で目標設定もさせられますが、憂鬱な気分になります……。
永江さんからの回答
これは目標設定の内容によりますね。漠然と「コツコツと前向きに頑張りたい」「部下に信頼される上司になりたい」のような目標なら無意味ですが、「今年の売上目標●千万円目指したい」「昨対比●%の新規顧客を受注したい」のように明確な達成数値が見える形で立てる目標なら意味があると思います。
例えばわたしも「STEPNで年間2,500キロ歩く」という目標を立て、平日は毎朝90分ウォーキングを続けています。最近は歩きながらポイントが貯まるアプリ「ANA Pocket」を使って、月に1,200マイルを目標に楽しんでいます。
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このように達成/未達成が目に見える形ではっきり分かる目標は、モチベーションにもなるので意味があると思いますが、ぼんやりとした抽象的な目標は立てる意味がありません。「10年後のキャリアプランを考える」というのは、なりたい自分を思い浮かべるのは良いですが、綿密なキャリアプランを設計しても十中八九その通りにはいかないので無駄な作業だと思います。
わたしで言えば「嫌な仕事はしない」「相手に『永江さんに頼んで良かった』と喜んでもらえる仕事がしたい」という思いはありますが、それは願望であって目標ではありません。目標を立てるなら、具体的に数字で達成したか分かる目標にした方が良いと思います。
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