「自分は最初から3億円分の幸せを持っていた」34歳にして脳梗塞で倒れ重い後遺症を負った男性が気づいたこと

 

人と会って挨拶をしたり、友だちとくだらない話をしたり、そんな、なんてことはない日常、ごく普通のありふれた出来事のすべてが愛おしいと思えたといいます。

声が出たこと、ギターを弾いていたこと、歌を歌えたこと、聴けたこと、自分は、なんて幸せだったんだと。

しゃべれる薬があれば1億円でも買う!

言葉の聞き取りができる薬があれば1億円でも買う!

右手が動く薬があれば1億円でも買う!

本気で思ったそうです。

ただ同時に、合計3億円は、ちょっと無理と思ったそうですが……。

そして、自分は最初から3億円分の幸せを持っていた。自分が幸せの海の中を泳いでいたことに気づいたそうです。

失ってみて、ようやくわかった。そして、唾を飲むこと、呼吸ができること、声が出ること、言葉の聞き分けができること、両手が動くこと、それらのすべてに感謝したことすらなかったと気づいたのです。

当たり前のことが、どれほどありがたいことだったか!どれほど幸せなことだったか!

そして、普段の感謝が、いかに大事だったか!

私たちは、何億円出しても買えない貴重な時間を生きている!

河村さんの体験と気づきは、そのことを再確認させてくれます。

あなたが今、40歳だとして80歳まで生きるとしたら、残された時間(命)は35万400時間です。

それだって、「平均寿命まで生きれば」の話。

人生は何があるか分かりません。

「いつかやろう、いつかできる」と思っている間に、刻々と残り時間は減り続けます。

「定年したら夫婦で旅行に行こう」と思っていても、ふたりとも健康でその日を迎えられるのかは、わかりません。

今、遊びたければ、無駄な時間を削って空いた時間で楽しむ。

人生を楽しむことが重要なのです。

作家の本田健さんも、「仕事のしすぎ、自己啓発の頑張りすぎで、家族の時間を作れないのは本末転倒」とおっしゃっていました。

無駄な時間を過ごしていた、慣習でやっていた、無意識でやっていたことに気づき、命そのものである時間をより一層充実させるために、何を捨てて何をしていくのか、今一度考えてみましょう。

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