【アドラー心理学】相手のやる気スイッチを簡単に入れる「アイ・メッセージ」会話術

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◆ すべての悩みは対人関係。

また「自分は勉強ができない」とか「いい仕事につけない」というのも一緒です。

勉強ができなくて、いい大学に入れない…。
その結果、いい仕事につけない…。

そんなときの悩みとして、

「お金を稼げない」とか「みんなにバカにされる」とかが、根本的な悩みになるはずです。

こちらも同様ですが、

「仕事や学歴はそんなに良くなくても、みんなにモテモテな人生」と
「仕事や学歴は最高でも、誰からもモテない人生」だったら、

やはり前者を選ぶ人が大半ではないでしょうか。

すべて、結局は「対人関係がうまく行かないのでは?」という悩みに帰着するのです。


◆ 人はみんな、対等です。

では、対人関係を解決するためには、どうしたらいいのでしょうか。

ここでアドラー先生は、

「すべての人間は対等である」

と言っています。

立場や貧富、また能力の差は、人によってあるかもしれません。

しかしながら、全部の人間は「対等」だと言うのです。

誰かが上、誰かが下…ということはないのです。

たとえばですが、会社の社長が、平社員に言うコトを聞かせられるのも「お金を払っているから」です。
お金を対価として、部下が命令を聞いているだけです。

いえもちろん「私は心底、あの人に惚れている! たとえお金をもらえなくても、あの人の言うことを聞く!」という人もいるでしょう。

しかしそれですら、「対等」だからです。

気持ちとして、その人に惚れている、すなわちその人の言葉に従うことが、本人の意志で「嬉しい」からこそ、従うわけです。

まったくもって、完全な命令や支配下におき、強制的に何かを行わせる…なんてことはほとんどありません。

あるとしたら、それは奴隷や洗脳であって、一般的な社会生活だとは言えません。


◆ 上や下はない。

それこそ大企業の社長などは、多くの社員を抱え、色々な指示を与えますが、それはそれだけ多くの人に、「お金」や「仕事の喜び」など、たくさんのものを与えられるからです。

もちろんそれは魅力であり、力です。

ただ前提として、すべての人は対等であり、それだけの魅力や力があるから、多くの人が「従いたい」と思っているだけなのです。

重ねてすべての人間は「対等」なのです。

ここを覚えておいてください。

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