福島原発事故の「帰還困難区域」に無断で立ち入り、民家に不法侵入して部屋の中を物色する外国人の動画が批判を浴びている。一方で、一部にはそんな動画を「評価」する声も。どういうことなのか?
民家に土足で上がり込み、部屋の中を物色する外国人たち
福島県の「帰還困難区域」に外国人が立ち入り、一般の民家などを物色する様子をとらえた動画がネットで物議を醸している。
「これらの動画は外国人TikTokerが無許可で撮影・投稿しているようで、日本のSNSユーザーからは、住居不法侵入や窃盗被害を危惧する声が多数あがっています。多くの人が住み慣れた土地・住居を奪われた原発事故が、外国人に“エンタメ”として消費されている状況に不快感を示す人も少なくありません」(ネットメディア編集デスク)
以下は動画の一例だ。“2011年3月で時間が止まった”現地の様子を伝える内容となっているが、出演者がふざけたりおどけたりするシーンも。軽快なBGMもあいまって、どうしても興味本位の悪ふざけという印象は否めない。
別のTikTokerの動画もやばいです。民家に入り込んで、宝飾品があることを普通に言いふらしてます pic.twitter.com/bol8RYw5qQ
— ミラノ風ミトコンドリア(4G)☺ (@10714MEEB7) July 23, 2024
— ミラノ風ミトコンドリア(4G)☺ (@10714MEEB7) July 23, 2024
TikTokに福島原発の帰還困難区域に立ち入ってる外国人ニキいてえぐい pic.twitter.com/DwJozFTD5O
— ミラノ風ミトコンドリア(4G)☺ (@10714MEEB7) July 23, 2024
「帰還困難区域」は、2011年3月の福島第一原発事故で放射性物質に汚染され住民の居住が制限されたエリア。除染により避難指示が解除された地域もあるが、2024年現在も300平方キロ以上が居住できない状態となっている。
外国人TikTokerの“探検気分”に批判殺到
動画では、ごく一般の民家に外国人TikTokerが侵入してタンスの引き出しなどを物色。宝飾品やパスポートなど、慌てて避難したであろう住人が残していった私物を“発掘”する様子がおさめられている。この「やりたい放題」に対しネットでは、
《え、なにこれ…完全に不法侵入の証拠動画じゃん》
《外国人だろうと日本人だろうと許される行為ではない》
《住人がどんな気持ちで家を捨てたか想像できないんだろな》
《あの事故を動画再生数稼ぎの道具にするとかモラルがなさすぎる》
《帰還困難区域では窃盗が多発してます、本当にやめて…》
など懸念や批判が噴出している状況だ。