8月6日に民主党の大統領候補として正式指名され、日本のマスコミでは「勢いに乗っている」と伝えられるカマラ・ハリス氏。しかし当のアメリカでの受け取られ方は少々異なるようです。今回のメルマガ『在米14年&海外販路コンサルタント・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説』では著者の大澤さんが、日本の報道姿勢とは明確に違う海外メディアのハリス氏に対する意見を紹介。さらに同氏とトランプ氏の「マスコミの編集がない論争」を強く求めています。
※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:カマラ・ハリスの憂鬱
カマラ・ハリスの憂鬱
本日は大統領候補となったカマラ・ハリス副大統領の話です。
日本の新聞・TVは「潮目が変わった」かのような報道が多いです。
しかし米国では、ニューヨーク・タイムズのような左派新聞でさえ、カマラ・ハリスと少し距離を置いている印象を受けます。
そのカマラ・ハリス氏、副大統領候補にティム・ウォルツ氏を選びました。
地理の教師、高校のアメリカンフットボールコーチ、州兵予備役などを経験しており、親しみのもてる候補です。政治的には民主党の中でもさらに左派とされます。
英誌エコノミストの記事をみて見ましょう。
ウォルツ氏は民主党のオンライン左派と労働組合の支持を受けた有力候補であった。
もしハリス氏がこの理由で彼を選んだのなら、彼女自身が党のその派閥の一員であるか、あるいは党の団結を最優先していることを意味するだろう。
これは彼女の選挙運動にとって懸念すべき兆候となる。
(選挙で重要な)ミシガン、ペンシルバニア、ウィスコンシンで勝つためには、民主党が少し左寄りすぎると感じつつもドナルド・トランプを好まない有権者にアピールする必要があるからである。
解説
左派のウォルツ氏を選んで、中道の有権者にアピールできるのか?
と、疑問を呈しているのです。
さらにエコノミストは論じます。
トランプ氏の奇妙さは否めないが、アメリカ人の平均的な意見では、依然として共和党よりも民主党の方が現実離れしていると考えている。
ウォルツ氏の素朴さだけでは、中道派の有権者にハリス氏が彼らの味方であることを納得させるには不十分である。
2020年の民主党予備選で、彼女は水圧破砕法(フラッキング)の禁止を支持し、メディケア・フォー・オールを推進し、ビザなしでの国境越えを犯罪とみなすことの撤廃を提案した。
彼女はそれ以来、これらの立場を静かに撤回してきたが、多くの有権者にとっては気付かれないほどであった。
中道派を取り込むためには、彼女が不法移民に反対し、教師組合や他の特定利益団体の下僕ではないことを明確にするべきである。
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